投稿日:2019年12月7日(土)
【神道百言58】
『極めて汚きことも、滞(たまり)なければ、穢(きたなき)はあらじ。内外(うちと)の玉垣、清し浄し(きよ)しと申す』~一切成就祓詞~
(鎌倉末期・南北朝時代以降、江戸時代にかけて広く行はれた伊勢の祓詞の一つである。
どんなに汚いことであつても、そこに汚い滞(たま)りを作つておいたのでは愈々汚くなるばかりである。汚いと思つたら、その汚い滞りを無くしてしまふことが大切である。汚い滞りをためておけば、ボウフラが湧き、愈々きたなくなるばかりである。それ故、汚い状態を無くしてしまへば、そのとき穢(きたな)さは、この世から消滅してしまふであらう。そのとき、内(心)・外(身体)の玉垣(霊魂(たましひ)を入れる肉体の内外)も清浄になるであらうとの意である。
要約すればこの祓詞は、人間はこれでが駄目だと考へたら、駄目な状態から、一日でも早く一歩でも抜け出すことが大切である。これではいけないと反省したとき、そのときから人間は救はれるのだと教へたものである。これを一切成就祓詞と称した所以のものは、反省こそ、一切の救ひの初めであることをいつたに外ならない。
江戸時代の神道学者 伴部安崇は、その著「一切成就祓抄」のうちで、
この祓は日本姫命(やまとひめのみこと)の神宣にして、伊勢両宮伝来の太諄辞(ふとのりと)なり。ここに凡て悪を悔い、善に遷り、災を除き、神垂冥加を祈り奉るの禊詞なり。
と説明を加へてゐる。
伊勢の神宮の遷宮(せんぐう)や、1年に1度お守りやお札を取り換えることも、こうした考えに基づく信仰です。年末の大掃除に合わせて、神棚のお札を取り換えましょう。宮司です。
さて去る3日(火)、市内芙蓉カントリークラブにおきまして22回目となる白旗神社宮司杯争奪ゴルフコンペを開催致しました。
この会は神社鳶頭の髙岡さんから「酒席以外で交流をしたい。ゴルフが良い。」とのご意見をいただき平成26年から行っているものです。(提案者の髙岡さんが参加されたことはありませんが・・・笑)
当日は前日の大雨から一転、12月とは思えない暖かさとなり楽しくプレーすることが出来ました。
藤沢駅南口「喜びの里」にて。乾杯の発声は廣瀬責任役員。
優勝はスコア75で断トツの三和石産N様。
私自身、今年のゴルフはこの会のみのプレーで当然スコアも振るいませんでしたが、回を重ねるごとに皆さんと親しくお付き合いをさせていただけることに感謝致しております。
今後も健康的に楽しく交流を深められればと思います。