投稿日:2021年9月8日(水)
【続 神道百言14】
『萬物各々形に味を備へたる如く人間は心に味を備へたり、其の味とは正直心なり、其の正直心とは天地の御心にして實なり』~神道烏伝払除抄~
(~略~ その神の意志をここでは「味」といふ言葉で表現してゐる。
~略~ 深みの深さ、分別のある思慮、それは神の心を素直に認め、素直に受取ることによって生ずる。その素直さと生成化育の心は、人間の正直心の発露だといへる。正直心は「真事」であり、「真言」だといはれる。「本当」とは「真理」の体現であり、真理の表現に外ならない。それこそ天地の声、神の御心のままに生きる姿で、それが実(本当の心)だといふのである。
神道烏伝払除抄は、京都上賀茂の社家たる賀茂規清の著。規清は烏伝神道の創始者、寛政11年出生、文久元年没、64歳。神道教学にすぐれた神道家であった。)
正直の頭(こうべ)に神宿る。宮司です。
さて毎年9月の第1日曜日は、兼務で宮司を務めます羽鳥鎮座 御霊神社、折戸(城南)鎮座 日枝神社の例祭です。
今年も昨年に続き両社共に神事のみで、行事は中止となりました。
(旧社名 御霊社(ごりょうしゃ)と書かれています。今の御霊(ごれい)という呼び方は五霊のことで、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、神皇産霊神(かんみむすびのかみ)、 玉積産霊神(たまつめむすびのかみ)、 生産霊神(いくむすびのかみ)、 足産霊神(たるむすびのかみ)のことですが、表記は御霊となっています)
寛政4(1793)年に建立された鳥居が本殿の横に放置されたままだったため、宮元の三觜さんが本年整理して展示して下さいました。(柱は神社入り口に残っています)
その他、大三觜(三觜八郎右衛門)住宅がすっかり取り壊され、新しい住宅数軒の建築が始まっており、若干寂しい想いが致しました。
引き続き、折戸へ向かいました。(写真は皆さんがお帰りになった後)
町内会館には年間予定が貼ってありますが・・・
11月まで全くの白紙でした・・・。
役員さんのお話しでは、近隣にもコロナに感染された方の情報がチラホラあり、いよいよ気を付けていらっしゃるとのことでした。
行事は中止となってしまいましたが、今まで以上に真摯な祈りを感じるお祭りとなりました。
羽鳥・折戸の氏子区域の平穏無事をお祈り申し上げます。おめでとうございました。