投稿日:2024年6月19日(水)
【続 神道百言60】
『初めあらざることなし、よく終りあるは少し』~詩経~
(物事をするのに、初めは誰でも計画を立てて一生懸命にやるが、それを最後までやりとげる者は少ない。)
何かをやり続けることが出来るのは才能だと思います。広く浅く、飽きっぽい私には憧れです。お久しぶりの宮司です。
さて毎年曜日に関係なく6月16日は、葉山町鎮座 森戸大明神で行われます『葉山町漁業協同組合 海上安全・大漁満足祈願祭並びに潮神楽』が行われお手伝いに伺いました。
このお祭りは江戸時代から続くもので、大正時代に1度中止にしたところ、その年に大シケとなったことから、以後は毎年必ず行われています。
また、今年は5年に1度行われる海上にある龍神様へのお渡りの年となり、可愛い乙姫様3人の奉仕がありました。
(前回5年前は強風のためお渡りが行われませんでしたので、10年振りとなりました)
藤沢を6時過ぎに出発、神楽の道具と山を作り9時30分からお渡りです。(お手伝いの我々は見学)
お祓いの後、龍神様へのお供え物が漁協関係者に手渡されました。
海の幸(スルメ・昆布・寒天)に加えてお神酒もお供えされます。
前回・前々回は森戸海岸から出航しましたが、今年は干潮と重なったため、お隣の真名瀬漁港からの出航となりました。
漁船2台で出航。(神社境内から真名瀬漁港を携帯電話で撮影)
左が真名瀬、右の赤い鳥居が龍神様。見守る漁協関係者。
神事が行われています。干潮のため、近くまで寄れなかったようで、少し距離があります。
隣で見ていた漁師さんのお話しでは、鳥居奥の岩の上に社殿とお賽銭箱があり、そのお賽銭を盗む輩が居るとのこと。
石原裕次郎さんも心なしか怒っているように見えます。。。
お渡りの後に本殿で祈願祭、11時から潮神楽が行われました。今年は日曜日ということもあり、大勢の方にご参加いただきました。
コロナ禍前までは漁師の奥様お手製の品々での直会が楽しみで、特にムギイカの煮つけが絶品だったのですが・・・現在は直会がなくなってしまいました。しかもムギイカ自体、葉山で獲れなくなったそうです。残念。
とはいえ、葉山ナンバーワンの魚屋さんの美味しいお刺身で、宮司さんと和やかに直会をさせていただきました。
いずれに致しましても、海上が安全で大漁でありますように祈念申し上げます。おめでとうございました。