投稿日:2025年1月1日(水)
新年おめでとうございます。
令和7年 乙巳(きのとみ・いっし)、皇紀2.685年、西紀2.025年、昭和から100年の初春を迎え、謹んで聖寿の万歳とご皇室の弥栄を言祝ぎ奉り、国家国民の隆昌と氏子崇敬者皆様のご多幸を祈念申し上げます。
【十干は幹、十二支は枝】
干(かん)と支(し)で干支(えと)。
本年は干が乙(きのと・いつ)、支が巳(み・し)です。
前回の乙巳歳は昭和40年で、この年の生まれの方は還暦ということになります。
【安岡正篤著 干支の活学】より
『乙について』
① 陰陽五行では陰の木
② 春に草木がえん曲して出ずるも、陰気なお強く、その出ずること乙乙(いついつ)なり(説文解字)
『巳について』
① 陰陽五行では陰の火
② 冬眠していた動物が地上活動を始めるかたち
③ 従来の因習的生活に終わりを告げる
【総括】
昨年の甲辰歳は「革新(改革・改善)を起さなければいけない年」でした。今年はその革新(改革・改善)に対しての抵抗が強くても、それに屈せず弾力的に歩みを進めなければならない年ということになります。安岡師は『旧体制を打破して新しい創造発展に努むべきことを意味する』と書かれています。
ちなみに来年、丙午(ひのえうま)には昨年からの革新(改革・改善)が一層発展する一方、もっと抵抗が強くなると謂われますので、今年の内にきっちりけじめをつけることが重要です。
古い習慣ややり方にとらわれて改めようとせず、その場しのぎに終始してはいけません。(因循姑息)
『進化に適応できなかった生物は絶滅する』(チャールズ・ダーウィン) 新しいことを始める時には反対や抵抗、問題・苦悩が多いものです。しかし、それに屈せずに歩みを進めることが未来を切り拓くという解釈でいかがでしょうか。
仕事に限らず、生活習慣や身体、家族のことなど、このお正月休みの期間に今一度思い返していただき、改めるべきを改め、今年が良い年となるようにお努めいただければと思います。
【祭祀の厳修】
神社で最も大切にしていることは『お祭り』です。お祭りは夏のお祭りのような賑やかなものから、人目が無くとも日々執り行われる『日供祭』(にくさい)、季節ごとの祭事など年間約400回あります。境内の清浄維持、氏子崇敬者との相互協力、神職の健康増進などもお祭りを行う上で大切な要素となります。今一度心を改め、浄明正直を旨に日々精進して参ります。
【大難は小難に、小難は無難に】
当社は相模國一之宮 寒川神社の摂社として創建され、江戸時代までは寒川神社が正式名称でした。
寒川神社は皇居の裏鬼門を護る『唯一八方除守護神』として、地相・家相・方位・日柄など様々な要因から起こる災いを取り除くという信仰があります。
『転ばぬ先の杖』として、当社の八方除祈願をお受けいただき、輝かしい一年となりますようにご案内申し上げます。
尚、コロナ禍以後、参拝せずに神札を郵送でお送りすることにも対応しておりますが、よりご利益をいただくために実際にお参り頂くことをお勧めしております。
【神は人の敬いにより威を増し、人は神の徳により運を添う】(御成敗式目)
お参りをされる方が多い初詣は、神様のお力も増していると考えられています。
白旗大明神の御加護を戴かれまして、今年が良い年となりますよう祈念申し上げます。
令和7年元旦 白旗神社 宮司 鈴木大次