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『服忌のこころえ』

投稿日:2024年9月28日(土)


【暦で見る九星の運勢シリーズ】七赤金星:10月(各自の九星についてはブログ中の表をご参照ください)「吉方…なし 運気充実して陽の剛気多く、自信と勇気溢れ強気になりそうなので気を付けて。良い運も一歩間違えると、たちまち流れが変わる。良運を味方にするには謙虚堅実がカギとなる」とのことです…権禰宜の遠藤です

先日地域の方より、「身内が亡くなったが、神社への参拝をしてもいいのか」といったご質問をいただきました。

お生まれの地域や、亡くなった方とのご関係などで変わってきますが、おおよそ以下の通りご案内しております。

服忌のこころえ

【神奈川県神社庁発行 『服忌のこころえ』より抜粋】

「古来、私達日本人は、家族や親族に『弔事』(ちょうじ)が生じた場合にその心の痛みを拭い去る迄、あるいは、残された者が不幸を乗り越えて正常な家庭生活を営むための節目にと、ある一定の期間をもうけて慎むことが慣習でした。

これを『服忌』(ぶっき)や『忌服』(きぶく)または「喪がかかる」 「日が悪い」 「日がかり」 などと表現して、主に家庭や地域における『神祭り』(家庭にある神棚・お札に触らない、神社のお祭りに参加しない・お参りしないなど)や『ハレの行事』(結婚式・お宮参り・地域の行事など祝い事や楽しい行事など)への参画をしばらくの間、遠慮することを習わしとしてきたのです。(*禁止されているのではなく遠慮するところに日本人の奥ゆかしさが感じられます)

清浄を尊び、穢れ(気枯れ) (けがれ・きがれ)を忌む日本人の倫理観がここに見られます。

ただ、この慣習は時代背景や、立場の違い、地域性などによって様々であり不統一なため一年間神祭りを行わないなどの種々の疑問や誤解が生まれてきました。

そこで、下記に『服忌の心得』をお示し致します。

身内の死を悼むのは、あくまでも人それぞれの心の問題ですが、現代社会生活を営むための「心のけじめ」としてご参考になれば幸いです。

尚、もともと『服・ふく』とは喪服を着用すること、即ち喪に服すること、『忌・き』は人の死を畏れ忌むことを表しますが現在ではこれを分けて考える事が無くなりましたので実情に即して基準を示しております。

≪服忌期間≫

① 父母・夫・妻・子 ・・・ 50日

② 祖父母・孫・兄弟姉妹 ・・・ 30日

③ 曽祖父母・ひ孫・甥・姪・叔父・叔母 ・・・10日

④ その他の親族 ・・・ 3日

⑤ 特に親しい友人知己 ・・・ 2日程度

⑥ 配偶者の親族については、前項を1項づつ繰り下げた日数(ただし、前項④⑤については服さない)

⑦ 本葬・社葬などが前項の期間を過ぎて行われる場合は、さらにその当日のみ服する

≪服忌中に関すること≫

1、地域における祭礼・行事などへの参加を遠慮する

2、結婚式・宮参り・七五三祝いなどの人生儀礼への参加を遠慮する

3、喪家・もけ・そうか(弔いを出した家)にあっては、服忌期間中は神棚を白紙(半紙など)で覆い、神祭りを遠慮する(神棚の榊やお米・酒・塩などを取り替えない、触らない)

4、喪家にあっては、お札をまつること以外の正月飾り、年賀状を含む年賀の挨拶などについて当年度これを行わない

*喪家(佐藤家であれば)が行わないということは、妻の父母(佐藤家)や祖父母が亡くなっても夫(田中家)の家では通常通り行えるということです。

 が、難しいところで・・・その方との血の繋がりや付き合いの仕方などで違ってきます。最後は気持ちの問題というところになるのでしょうか・・・。

≪忌明け(きあけ)に関すること≫

イ、服忌期間を過ぎたら、直ちに神棚の白紙を除き、神祭りを再開する

ロ、上記 服忌中に関することの1・2に際し、立場上止む無く参加の必要ある場合は、地域の神社に依頼して『喪明けの祓い(きあけのはらい)』を受ける。但し、父母・夫・妻・子の不幸にあっては、極力所定の期間これに服する

ハ、服忌期間中に、新年の『神宮大麻・お伊勢さま』・『氏神様・神社大麻』などのお札の頒布があった場合は、期間を過ぎてから神社に出向いてこれを授かる」

この『服忌のこころえ』は、神社窓口でもお配りしております。ご希望の方はお申し出ください。

普段疑問に思われている方や突然当事者になってしまい、どう判断してよいかお困りの方の参考になれば幸いです。

※こちらもご参考になります。【神社本庁WEBサイト よくあるご質問(FAQ)】

R6厄年表


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