投稿日:2024年2月20日(火)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】六白金星:3月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…南 忙しさの中に、新しい目が出るので、地道な努力を続けて育てて。時間がないとか面倒だからといって一気に動くと後の悔いとなる。欲の深追い、分不相応な背伸びは控えて。」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和6年2月12日号掲載のコラム『神宮だより』をご紹介致します。
【神宮だより~心の姿勢~】
「神宮では、出仕に至るまでの神職数が百人を超える。祭祀専任集団であることは周知のことであらう。まづは祭祀に専念できる環境に対し衷心より感謝し、改めて滞りなく祭典を執りおこなひ続ける責務を背負ってゐる覚悟があること断言したい。
さて、百人以上の神職が意思を疏通させ、神事の完遂に至るまでにはどのやうな準備や修錬を重ねてゐるのか。神宮禰宜をはじめ出仕に至るまで、職階ごとの定期的な意見交換をはじめ交流を深める機会が設けられてゐる。
出仕の会「神宮一致会」を例に取ると、新拝命出仕との出会ひ・神宮宮掌へ昇進される先輩を送り出す別れの行事を皮切りに、実技ではたび重なる祭典習礼や衣紋習礼、神宮上席者の経験が元となる勉強会、祭典奉仕を共にする神宮研修所学生との意見交換等の予定が年間計画にある。日々の奉仕を終へてからの活動ではあるが、切磋琢磨して自己研鑽を重ねる習慣がそこにあり、濃密な時間の共有とそが阿吽の呼吸を生むのである。
同じ山でも麓が異なり視点が変はれば違ふ山に見える。言はずもがな、どちらも同じ山であり、違ふ視点で見た山の魅力を教へてくれる同志には感謝しかない。自分の主張のみが正しいとせず、他者の主張に耳を傾けられることは、神道の精神にも通ずる日本の豊かな心そのものだろう。さまざまな音色の調和と共鳴、つまり仲間を信頼し尊重し合ふ心の姿勢は、祈りを捧げる力を増幅させ、御祭神に対して最も麗しい祭典奉仕になると実感してゐる。
建国記念祭を終へた今、祈年祭、天長祭奉仕に向けて心の姿勢を整へ最善を尽くしたい。」
(総務部・千秋季嗣)