投稿日:2023年5月26日(金)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】九紫火星:6月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「東 運気下降気味なので、一に慎重、二に慎重というように、何事も注意深く歩んで下さい。少しぐらいは大丈夫だろうと、甘い考えを起こしたり油断すると、ミス・損失につながる」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、去る5月17日(水)~19日(金)にかけて、神奈川県神社庁祭祀委員会主催の熊本~宮崎方面の祭祀視察研修旅行に、2泊3日の行程で参加して参りました。
神奈川県神社庁祭祀委員会は神奈川県神社庁の担当理事を筆頭に、県内各支部より選出された常任委員によって構成されています。
今回の祭祀視察研修旅行を挙行するにあたっては全員参加とはいきませんでしたが、祭祀委員以外の県内各社の神職の方々も参加され、総勢14名にての道行きとなりました。
今日は第4回、高千穂地方の夜神楽見学の様子をご紹介いたします。(第3回の記事はこちら)
▽高千穂神社を出て、近くの今國旅館さんに投宿です。(写真は夜神楽見学後なので暗いです)
▽非常に昭和感漂うお宿でした。
▽夜神楽見学を控えているので、小休止の後夕食になります。チキン南蛮はこの後3日間、毎日いただく事になります。
▽今日一日の疲れを取るべく、取り敢えず乾杯です(笑)
▽食後、いよいよ夜神楽へ出発します。高千穂神社の神楽殿にて、毎晩午後8時~9時にかけて行われています。予約はネットと当日券(一人1,000円)になるそうです。定員150名。お申し込みはこちら。
【高千穗の夜神楽(岩戸神楽)説明(国指定重要無形民俗文化財)】
「高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神が天の岩戸に隠れられた折に、岩戸の前で天鈿女命が調子面白く舞ったのが始まりとされており、古来私共の祖先は永い間この神楽を伝承して今日に及んでおります。
毎年11月の中旬から翌年の2月にかけて各村々で33番の夜神楽を実施して、秋の実りに対する感謝と翌年の豊饒を祈願するものであります。
その中の4番の舞を公開します。
(1) 手力雄(たぢからお)の舞
天照大神が天の岩戸にお隠れになったので、力の強い手力雄命が天の岩戸を探し出すため静かに音を聞いたり、考えたりする様子を表現してあります。
(2)鈿女(うずめ)の舞
天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で面白くおかしく舞い、天照大神を岩屋より誘い出そうとする舞であります。
(3)戸取(ととり)の舞
天の岩屋も岩戸の戸も所在がはっきりしたので、手力雄命が岩戸を取り除いて天照大神を迎え出す舞で勇壮で力強く舞う舞であります。
(4) 御神躰の舞
一名国生みの舞と申しますが、イザナギ・イザナミの二神が酒を作ってお互いに仲良く飲んで抱擁し合い、極めて夫帰円満を象徴している舞であります。
【夜神楽せり唄】
1. 今夜(こよ)さ夜神楽にゃ せろとて来たがサイナー
せらにゃそこのけ わしがせるノンノコサイサイ
※ヨイヨイサッサ ヨイサッサ ヨイヨイサッサ ヨイサッサ
(※印・2番繰り返し)
2. さまは三夜(さんや)の三日月(みかづき)さまよサイナー
よいにちらりと見たばかりノンノコサイサイ」
▽平日にもかかわらず、神楽殿は超満員!(予約サイトを確認しても、予約可能な3日後まで既にいっぱいでした)
▽手力雄(たぢからお)の舞
▽鈿女(うずめ)の舞
▽戸取(ととり)の舞
▽ 御神躰の舞
神楽は神人和楽として、神様も人も共に楽しむためのものです。勇壮でありつつも軽妙さもちりばめられていて、楽しく見ることができます。
(前後に解説をしてくださる方もユーモアたっぷりに説明してくださいます)
高千穂神楽を伝える神楽を舞う団体は集落ごとに16団体あり、毎晩交代で行っているそうです。
また、夜神楽で奉仕者(ほしゃどん)が舞う舞台を神庭(こうにわ)といいますが、この四方に飾られる切り絵のようなものは「彫物(えりもの)」と呼ばれます。。
和紙を以て「陰陽」月・日、「五行」火・水・木・金・土や、十二支が刻まれ、四季があり農耕が栄え、豊穣を期するという思想を反映したものだそうです。
▽今國旅館のロビーにも彫物が飾られていました。
今回見学したのは観光化された公演ですが、夜を徹して行われるという本当の夜神楽も拝見してみたいものですね。
宿に戻り、明日に備えて休みます(?)
2日目は天岩戸神社をはじめ、高千穂の名所を数多く巡ります。