投稿日:2022年1月1日(土)
新年おめでとうございます。
令和4年 壬寅(みずのえとら・じんいん)、皇紀2.682年、西紀2.022年(昭和から97年)の初春を迎え、先ずは謹んで聖寿の万歳とご皇室の弥栄を言祝ぎ奉り、国家国民の隆昌と氏子崇敬者皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
【十干は幹、十二支は枝】
干(かん)と支(し)で干支(えと)
本年は十干が壬(みずのえ・じん)、十二支が寅(とら・いん)です。
前回の壬寅は60年前の昭和37年で男性は還暦、本厄の年に当たります。(数え年61歳)
例年の如く、陽明学者 安岡正篤氏の著書「干支の活学」から本年の世相を見てみます。
【壬・みずのえの字義について】
① 陰陽五行(木・火・土・金・水)では水の兄。
② 14世紀頃の明の辞書に、「壬は任と通じ、担う(になう)」とある。この担うから、事を担当する、役目に就く、責任を持つなどに用いられ、任命・任用・任務という語が生まれる。
③ はらむ(妊)女性の懐妊の形。漢の時代(紀元前~2世紀頃)の字の成り立ちを解説した本(説文解字。せつもんかいじ)に、「壬は北を指し、陰気が極まって陽気が生じて来る。この陽気によって大地に万物が生じる。万物をはらみ始める」とあり、そこで女偏を付けて「壬は妊なり」としている。
④ へつらう。清の時代(6世紀~19世紀)の「説文通訓定書」には、「壬・じん」という柔弱な木から、「壬人・じんにん」という言葉が生まれた。壬人とは、上にへつらい下に威張る、本当は意思の弱い人を指す言葉。
【寅について】
① 陰陽五行で寅は木。壬(水)との相性が良く、良い年回りといえる。
② 寅は「たすける」という意味がある。志を同じくする者が助け合う。サンズイを付けると演(のびる)になる。演は進展を意味する。
③ 「畏れ慎む」という意味があることから、干支の知識が民衆に普及するにつれ、いつしか虎に当てはめるようになった。
【総括】
物事は進んで来ている時に失敗するもの。その恐るべきものを古代農耕民族は虎で表現したのです。
活動が進展していく局面において、人と人とが互いに手を取り合い、敬(つつしみ)を持ち、正しいやり方で進むべきです。
活動の更なる発展のために、任せるべき人にはしっかりと任せて、仲間で手を取り合い、相互に協力して時務に当たるべき年であります。
今年の人事により未来が変わることがあるので、人事は慎重に。
【祭祀の厳修】
新型コロナウイルス感染症に対し、毎朝夕1.300回に及ぶ終息祈願祭を執り行って参りました。本年も継続奉仕すると共に、その外の祭事につきましても、神様と人との仲取り持ちとして謹厳実直に奉仕して参ります。
【大難は小難に、小難は無難に】
白旗神社は、相模國で最強とされる寒川比古命を祀る一之宮 寒川神社の摂社として、850年以上に亘り『唯一八方除』の守護神として篤い崇敬をいただく神社です。
八方除は、地相・家相・方位・日柄などあらゆる災いから皆様をお守りするものです。「困った時の神頼み」とならぬよう、年の初めに八方除の祈願をお受けいただき、平穏無事に1年をお過ごしになられますようご案内申し上げます。
【分散参拝にご協力をお願い致します。節分頃までを目途に】
感染症対策として人との接触を減らすべく、参拝者の多い正月三が日のみ、お守り・お札の授与所の様式を変更致しました。初めての事ですので不行き届きもあろうかと存じますが、事情ご賢察下さいましてご容赦下さいますようお願い申し上げます。
お時間の無い方、遠方の方、ご病気など様々な理由でお参りが困難な方には郵送での祈祷申し込みもお受け致しておりますのでご利用下さい。
【神は人の敬いにより威を増し、人は神の徳により運を添う】
白旗大明神(主祭神 寒川比古命・源義経公)のご加護を戴かれまして、幸多き年となりますよう祈念申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
令和4年元日 白旗神社 宮司 鈴木大次