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【神社新報記事】三重県内で大麻草栽培 斎宮跡の栽培地で播種

投稿日:2023年5月12日(金)


1948年の5月12日に運輸省(現:国土交通省)の外局として海上保安庁が開庁したことから、本日は「海上保安の日」だそうです。

「海のもしもは118番!」釣り人の方ならご存じの方も多いのではないでしょうか、出仕の宇多です。

さて、神社界唯一の業界紙「神社新報」より、伝統文化保持のための大麻草栽培について掲載されていましたので、ご紹介いたします。

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【三重県内で大麻草栽培~斎宮跡の栽培地で播種~】

三重県多気郡明和町内で大麻草を栽培し、産学官の連携で麻に関はる伝統文化の継承などを目指す「天津菅麻プロジェクト」では、四月十八日に栽培地の畑で関係者による播種をおこなった。

このプロジェクトには同町や一般社団法人「伊勢麻」振興協会、一般社団法人麻産業創造開発機構、一般社団法人明和観光商社、皇學館大學、三重大学などが参画。国史跡・斎宮跡に設けた二カ所の栽培地のうち、今回種を播いた「斎宮寮栽培地」では神事用大麻を生産する。十五日の「天津菅麻種蒔神事」とともにおこなふ予定だったものの、あいにくの空により延期となってゐた(既報)。

斎宮寮栽培地の面積は約千平方㍍。播種は同プロジェクトに参画してゐる㈱伊勢麻代表取締役の谷川原健氏らが従事して午前十時に始まった。畑を整地して肥料を撒いたあと、大正十一年に作られた「播種器」を用ゐて種を播き、土をかけた上で麻の種が鳥に食べられないやうネットを設置。二時間ほどで全工程を終了した。

昔ながらの方法

精麻完成目指し

関係者によれば、均等かつ過密な状態に蒔くことができる播種器が明治十五年に発明され、繊維取得用麻栽培の生産性が大きく向上したものの、麻産業の衰頽により制作技術などが失はれたため、現在でも明治から昭和初期にかけて使はれてゐた播種器を利用してゐる。また、播種後の種にかける土は多過ぎても少な過ぎてもいけない絶妙な量。摺り足で作業をおこなふため、見た目以上の重労働になるといふ。

大麻草は今後、六月頃に間引きをおこなひ、七月中旬から八月上旬にかけて収穫。根切りや葉打ちなどののち、束にして茹で、乾燥させたり水に浸したりしてから繊維を剥ぎ取る。さらにそこから不純物を除き、再び乾燥させるなど、多くの工程を経て「精麻」が生まれる。

 

なほ、斎宮跡におけるもう一つの栽培地「竹川栽培地」では、在来種の保存や種の増産、産業用大麻の試験栽培をおこなふこととしてをり、五月中旬に播種を予定してゐる。


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