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『みもすそ』令和4年初秋号 伊勢談草~僧道宝の新田開発~

投稿日:2022年8月29日(月)


8月もまもなく終わり。夏休みの宿題もラストスパートですね…権禰宜の遠藤です。

さて、伊勢神宮崇敬会だよりとして発行されております『みもすそ』令和4年初秋号掲載のコラム「伊勢談草~僧道宝の新田開発~」をご紹介致します。

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みもすそ

【伊勢談草~僧道宝の新田開発~】

「五十鈴川右岸の堤防を下って行くと、県営総合競技場の北隣に、多目的広場と市の水源地があります。この辺りは漆(うるし)と呼ばれる小字名で、古くは雑木・竹などが生い繁っていたそうです。

古文書や碑文によると、打ち続く凶作で村の人々が苦しんでいる事を見かねた一人の僧が世話役となって立ち上がり無事、新田開発をなしとげたというお話を紹介します。

江戸末期の安政6年(1859)宇治郷中村の円光寺住持となった僧道宝は京都四辻(公家)の出生とされ、仏門に入ってから嵯峨の法輪寺に居ましたが諸国を遍歴しつつ、廃寺をおこし、貧民を助けました。

円光寺に移住した道宝は、村人の困乏を憐み、文久元年(1861)新田開発を決意します。

村人を安心させるため、中村の年寄(村役)に証文を認めると、新田開発に要する多額の資金を商人から借り受け、抵当に漆の開発地13,200坪と別の山林地4,500坪ほかを充てました。

新田は、間もなく竣工しましたが、道宝は文久3年6月、人々に惜しまれつつ遷化(高僧が亡くなること)されます。同年11月、その功績を称えんと信奉者らによって顕彰碑が建てられました。」


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