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神話の絵本「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」24

投稿日:2017年7月24日(月)


今日は、芥川龍之介の命日。代表作の「河童」から「河童忌」と呼ばれる。権禰宜の新久田です。

さて、平成21年に出雲井晶(いずもいあき)氏が監修し、教育の拠り所策定委員会が企画・発行した「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」をご紹介します。
この本は、「日本青年会議所内の理想国家「日本」創造グループ教育の拠り所策定委員会が「JC版教育システム親楽推進プロジェクト」を策定し、「神話の絵本の読み聞かせ」というプログラムを提案したものを具現化したものです。」(「あとがき」より)
巻末にはそれぞれのお話の解説も掲載され、子供に対するどのような教えが込められているかも述べられています。
今でもAmazonなどで販売されていますので、ご興味がおありの方は是非お手に取ってみてください。
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今回は、大国主様に知恵をお授けになり、天に帰られた少名毘古那様のお話です。

「【少名毘古那様の知恵】

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「おや、あの小さなものは何だろう?」

大国主様が、岬から海を指差しました。

よく見ると、小さな舟に

小さな神様が乗っています。

「あれは、少名毘古那様。

神産巣日様の御子です」

田んぼの案山子、

くえびこが教えてくれました。

「少名毘古那は、我が子です。

小さくても思いやりのある

とても賢い御子です」

天から神産巣日様の声が響きました。

「大国主、少名毘古那よ。

兄弟のように仲良くし、

日本の国を創り固めなさい」

少名毘古那様は、

馬や牛を飼い、

山に木を植えることを

大国主様に教えました。

二人は仲良く力を合わせ、

田畑を拡げ、

川に橋を架けました。

日本の国は豊かになり、

水穂の国と

呼ばれるようにもなりました。

「私は天に帰ります」

少名毘古那様は

最後に薬を作って遺し、

粟の茎をバネにして

ピューン

「ありがとう。さようなら」

天高く跳び上がり、

帰って行きました。

 

【解説】

大国主様の国づくりを手伝ったのが、少名毘古那様です。この小さな神様は、身体が小さいなどの外見で人物の値打ちが変わることはないということを教えてくれています。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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