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神話の絵本「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」28

投稿日:2017年11月21日(火)


今日は色々と捗って有意義な一日になりました。権禰宜の新久田です。

さて、平成21年に出雲井晶(いずもいあき)氏が監修し、教育の拠り所策定委員会が企画・発行した「幸せの国の幸せの子供の話~日本神話~」をご紹介します。
この本は、「日本青年会議所内の理想国家「日本」創造グループ教育の拠り所策定委員会が「JC版教育システム親楽推進プロジェクト」を策定し、「神話の絵本の読み聞かせ」というプログラムを提案したものを具現化したものです。」(「あとがき」より)
巻末にはそれぞれのお話の解説も掲載され、子供に対するどのような教えが込められているかも述べられています。
今でもAmazonなどで販売されていますので、ご興味がおありの方は是非お手に取ってみてください。
s-hyoushi

今回は、山幸彦様が海幸彦様に借りた釣りの道具を失くしてしまったお話です。

「【海幸彦様と山幸彦様】

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大きくなった火照様は、

竿と針を上手に使い

海の魚を獲りながら暮らしていたので、

海幸彦と呼ばれていました。

大きくなった火遠理様は、

弓と矢を上手に使い

山の獣を獲りながら暮らしていたので、

山幸彦と呼ばれていました。

「一度魚を獲ってみたいな。

とっかえっこしようよ」

「大事な道具を貸せるものか」

海幸彦様は聞き入れませんでしたが、

山幸彦様があまりに何度も言うので、

二人は道具を交換し、

獲物を獲りに出かけました。

でも、どちらもさっぱり獲れません。

その上、山幸彦様は海幸彦様の

釣り針を失くしてしまいました。

海幸彦様は、

「慣れた道具でないと

やっぱり獲れない。

ボクの釣り針を返してくれ」

と山幸彦様に言いました。

「ごめんなさい!

失くしてしまったの。

ボクの刀で新しい釣り針を

五百本作って来たから、

これで許して」

「だめだ!それは困る!

あの針でないと許されない!」

何度謝っても海幸彦様は

許してくれませんでした。

 

【解説】

お互い尊重し、補い合いながら与えられた使命をまっとうしていた海幸彦様と山幸彦様ですが役割交換をしてしまったために仲が険悪になります。しかし、塩椎様に知恵をもらいます。困ったときは目上の人の話に耳を傾けるようにと教えてくれています。


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