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伊勢神宮崇敬会 発行【みもすそ】 せんぐう館リニューアル開館「鳥総立て」

投稿日:2020年9月2日(水)


鳥総立て(とぶさたて)というのがあります。新年の門松を取り払ったあとの穴に、その松の先端や一枝を挿したりもしますね。伐採した木々にも再生や感謝が込められます。権禰宜の新久田です。

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せんぐう館リニューアル開館「鳥総立て(とぶさたて)」

元和元年(2019)十一月七 日、式年遷宮記念せんぐう館がリ ニューアル開館いたしました。 ・当館は平成二十四年(2012) 四月に開館しましたが、同29 年10月に襲来した台風二十一号の 浸水被害を受け、休館を余儀なく されていました。この度二年間の 復旧改修工事を無事に終え、目出 度く再開の運びとなりました。

当館設立の理念は「式年遷宮に よって伝えられてきた心と技を未 来へと継承する」ことです。

式年遷宮では、社殿造営の御用 材として一度に約一万三千本の檜 が必要となります。中世以来御用 材を伐る山(御杣山)は信州から 美濃へと広がる木曽の山々が中心 となってきました。しかし大正年 間、半永久的に神宮の森が御杣山 となるよう計画が施され、以後そ れが実施継続され神宮の森が育まれています。

『万葉集』(七五九年 以後成立)巻三には

鳥総立て足柄山に舟木伐り 樹に伐り行きつあたら船材を

という歌があり、「鳥総立て」と 呼ばれる我が国古来の風習が詠ま れています。これは長い時間をか け大切に育まれた木を、造営に使 用させて頂くことに感謝するもの で、切株に梢を挿してその再生を 願うものです。

今回の再開にあたり、この「鳥 総立て」を新たに展示しました。 来館者の方々に、式年遷宮で次世 代へと継承する森の営みの大切さ を、少しでも感じていただければ 幸いです。 令和の御代始めとともに新たに 再出発した「せんぐう館」へ是非 ご来館ください。


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