投稿日:2017年3月29日(水)
安否確認カードなどを玄関に掲げることは、他の人の命にも関わることなので大変重要だそうです。宮司です。
さて去る20日(日)、茅ヶ崎市汐見台にあります(公財)松下政経塾で行われましたフォーラム『茅ヶ崎震度7 ~その時、誰も助けてくれない~』に参加させていただきました。
茅ヶ崎市の服部市長のご挨拶に続き、パネルディスカッション「その時、命を守るには」が行われ、日本大学危機管理学部 福田充教授、茅ヶ崎市防災対策課長、汐見台自治会長が登壇されました。
【自力で脱出35%、家族により救出32%、その他による救助(近隣の方など)31%、消防などの公助2%】(阪神淡路大震災の時)
『その時、誰も助けてくれない』
という衝撃的なタイトルをお分かりいただけるこの数字は、第一に自助(自分で自分の身を守る)、そして互助・共助(自分が助かったら、近所の人を助ける)というのが命を守る最善の方法ということを示す数字です。
「災害が起こったら自治体がなんとかしてくれる」と、お思いではありませんか?それは大きな間違いで、自治体には限界があるそうです。(避難所の運営は、自主防災組織(町内会)が行うのが原則)
更に、個人情報保護法により、町内会でも家族構成が分からなかったり、連絡先を教えてもらえないことなどから、救助活動が迅速に行えないこともあるそうです。(そもそも、町内会に入ってない人も多い)
自主防災組織活性化の必要条件は、
①防災意識の高いリーダーの存在・育成
②日頃から住民同士のコミュニケーションが図られ、地域活動も活発なこと
③充実した行政支援
とのことです。特に、自主防災組織(町内会)を構成しているのが60代・70代の方が大半で、いざという時どうなることでしょう・・・。我々現役世代は、もっと地域に関わらなければならないことを痛感致しました。
また最後に市防災対策課長さんが、東日本大震災の折『準備していることしか出来なかった。想定外を無くさなくてはならない。』とおっしゃいました。
当社の広域避難場所は近隣の学校ではありますが、多くの方々が被災されれば神社に避難される方もいらっしゃると考えています。本殿や社務所が倒壊しても、境内は何かに利用できるでしょう。
『その時、神様が、神社が助けてあげる』となるよう準備をして参りたいと強く思い、大変良い機会となりました。