投稿日:2021年10月10日(日)
【続 神道百言21】
『おこたらず祈る手向の言の葉は、おろかなるをも神や受くらむ』~霊元天皇御製~
(江戸初期の霊元天皇の敬神の御心をよまれた御歌。
天皇といへども、世間からは生まれながらの神格の持ち主とされてゐるが、その神格が完成されるのは、それ相当の修養と神の御加護がなければならぬ。それは神職が、一般人からは神に近いとされながら、奉仕の修養を経て完成されるのと同様である。
一首の意は、おろかなる自分といふ自覚があればこそ、毎日怠らず神に祈るのである。天皇も毎朝のご日拝をかかさず、そしてその都度、奉幣(ほうべい)の作法とご祈念のお祝詞を奏上されるのがご日課であつた。(伯家部類)完全でない自覚があればこそ、人間は一歩づつでも向上のために努力し、祈るのである。
祈りとは心の精進である。それを毎日欠かさず続けるならば、必ず広大無辺の神意に達し、そのお受けを頂き、一歩づつでも向上が出来るに違ひない。
陛下でさへ、かかる謙虚なお気持ちで、その向上を祈られてゐる。神職として一歩づつでも神に近づかうとするものは当然、その不完全さの自覚を忘れてはならない。そして、一般の氏子崇敬者を導く責任がある以上は、自己の完成があつて初めて他人を導くことが出来るのではないだらうか。)
≪祈りとは心の精進である≫ ≪不完全さの自覚≫ 宮司です。
さて10月の第一日曜日は毎年、善行神社の例祭です。
例年であれば、前日の土曜日夕刻に宵宮祭・遷霊祭(御霊をお神輿に遷す)が行われ、境内では神輿睦会による模擬店が、日曜日の例祭後には神幸祭で賑わいますが、今年は例祭の神事のみとなりました。しかし、本年は神輿睦会が結成30年ということで、到着したときには神輿の飾り付けが行われていました。
例祭後には全員で記念撮影が行われ、会員である藤沢市長や星野代議士も加わり久しぶりに賑やかな神社となりました。
残念ながら担ぐことは叶いませんでしたが、2年振りのお神輿は飾り付けられただけでワクワクしました。
善行地域の平穏無事と、神輿睦会の益々のご隆昌を祈念申し上げます。おめでとうございました!