投稿日:2022年10月13日(木)
【続 神道百言39】
『先生故郷へ行き給ふには、必ず宅にて沐浴し出で給ふ。道の程七里ばかりの所なるが、故郷の宅に着し給ふまでは二便を便じ給はず。是は身を汚さじとなり、さて故郷に至りては、先づ氏神へ参詣し、次に父母の墓へ参りて後、宅に着し給へり』~石田梅岩先生事跡~
(石田梅巌は神道心学の祖。この人は机の上の神道者でなく、神の道を実際生活の上に具現化した人として知られてゐる。
先生が京都から故郷の丹波へ行かれる際には、自宅で潔斎してからでないと出かけない。その間の道中は約七里であるが、故郷の家に着くまで、大小便とも慎んでしない。是は潔斎した身を汚さないためである。
さて故郷に着くと、先づその足で故郷の氏神の社に参拝、次いで父母の墓に詣でた後でなければ、自宅に入らなかつたといふ。
潔斎の本義を忘れないこと、神、祖先以来の氏神のご恩と、父母の恩を忘れないことは、あらゆる人々の模範としてよい。
梅巌は江戸末期の人、延享元年没、享年60。)
私も故郷へ帰省の際には、氏神様と近所の神社、護国神社、先祖累代のお墓のお参りは欠かしません。しかも到着時と出発前の2回のお参りです。それ以外にすることがないような田舎出身の宮司です。
さて去る5日(水)午前10時より、南仲通り2丁目において共同住宅新築にあたっての地鎮祭の奉仕に伺いました。
当日は雨予報ということで、施工の積水ハウスさんが前日にテントを建てて下さっており助かりましたが、お祭り中は雨に降られず無事に執り行うことが出来ました。
お気遣いいただきありがとうございました。
お供えには立派な鯛と今が旬のマツタケ!
さすが施主様!(当社の責任役員さん)
いずれに致しましても、工事が無事に進捗されます事を祈念申し上げます。