投稿日:2017年1月1日(日)
【明治天皇御製】あしはらの国のさかえを祈るかな 神代ながらの年をむかへて
新年明けましておめでとうございます。
平成29年、皇紀2.677年、丁酉(ひのと とり)年を迎え、謹んで聖寿の万歳とご皇室の弥栄を言祝ぎ奉り、合わせて国家の隆昌と氏子崇敬者皆様方のご多幸を祈念申し上げます。
さて、本年は西暦2.017年、昭和から数えて92年、恵方は北北西となります。
陽明学の大家 安岡正篤によると、
十干の『丁』(火の弟・ひのと)は、昨年からの伸びがピークを迎えて末期に向かう年と謂われます。また、丁の下の部分は反対・衝突などを表していると謂われております。
十二支の『酉』(とり・ゆう)は、お酒を醸造する器の象形文字で醗酵を表しており、成る・熟する・飽くの意味があり、酉の年は古来から革命の年と謂われています。
総じて本年は、これまでの活動が一応の形を形成してピークを迎える一方で、周辺を含めたあらゆる機運が熟して発する、いわば革命の岐路であったり、次の段階に進む岐路であったり、転機になると想像されます。
前回の丁酉年は60年前の昭和32年で、神武景気と云われた好景気の最後の年になったそうです。(なべ底不況の始まり)
いずれに致しましても、自身の運勢の高低を自ら決めることは、四方八方から来る様々な要因による事が大きく不可能であります。
そうした要因の影響を少なくして大難を小難に、小難を無難に、単に【日々平穏無事に過ごす】ことが最良とされ『八方除け』の信仰が生まれました。
当社の主祭神 寒川比古命は、唯一 八方除守護神として古来より様々な災いを除けて下さると信じられております。
氏子崇敬者皆様方には、大神様のご加護を戴かれまして平穏無事な一年でありますように祈念申し上げます。
平成29丁酉年 元旦
白旗神社 宮司 鈴木大次