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【神社新報コラム】神宮だより~神宝刀剣の源「鉧(けら)」

投稿日:2021年2月15日(月)


【暦で見る九星の運勢シリーズ】二黒土星:令和3年3月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…北東 前進意欲が高まり前へ前へという気持ちが強くなりそうです。滞っている分を一気に取り戻したい気持ちは分かりますが、今は目を出したばかりの運気なので、出来る限り安全運転を」とのことです…権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和3年1月18日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。

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神宮だより

【神宮だより~神宝刀剣の源「鉧」~】

「せんぐう館の第七展示室では昨年12月より、「鉧(けら)」を展示してゐる。

鉧とは日本古来のたたら製鉄によって生成される巨大な鉄塊のこと。この「鉧」を破砕、選別し、その中でもとくに優れた品質の鋼は「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれ、日本刀をはじめ、わが国古来の刀剣を制作する上で欠かせない材料となってゐる。神宮式年遷宮の際には御装束神宝である「御太刀(おんたち)」六十柄、「御鉾(おんほこ)」55竿が新宮に奉られる。

一代(ひとよ=築炉から製鉄までの1サイクル)に、山陰地方から産出する良質な砂鉄である「真砂砂鉄(まささてつ)」約10トンや、専用に焼成された「たたら炭」約12トンが必要となる。鉧の炉は粘土で作られ、ここに真砂砂鉄を入れ、たたら炭を用ゐて燃焼する。これによって酸化鉄の状態の砂鉄が還元され、炉の底に約三ツの巨大な「鉧」が生成される。この作業は三昼夜中断することなくおこなはれ、送風の強弱や砂鉄、木炭の投入など、状態を見て調節するため、油断のできない時間が続く。炉の土壁が鉧の生成によって浸蝕され、薄くなると送風を止め、炉を壊し鉧を引き出す。十分に冷ました後、鉧を粉砕し、ある程度の大きさに分割、炭素量の違ひなどで鋼や銑(ずく)等に分類。さうして砂鉄から作られた鉄はそれぞれの特性に合はせて刀や鋳物などに使用される。

このやうなたたら製鉄は、昭和の初期に一度は廃絶したが、昭和51年に復活し、現在では島根県仁多郡奥出雲町でたたら操業がおこなはれてゐる。-せんぐう館では、たたら製鉄によって「鉧」が生み出され、御装束神宝に鉧から得られる貴重な玉鋼を使用してゐることを実物の展示と共に紹介してゐる。外宮を参拝の際には、ぜひ、せんぐう館へお立ち寄りいただきたい。」

R3厄年表

 


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