投稿日:2019年7月29日(月)
台風接近が心配されていましたが、27・28日両日ともに遊行の盆が無事開催され、盛会だったとの事。誠におめでとうございました…権禰宜の遠藤です。
さて、少し前の記事になりますが、神社会唯一の業界紙であります『神社新報』3月25日号掲載のコラム「神宮だより~神宮奉納大相撲について~」をご紹介致します。
【神宮だより~神宮奉納大相撲について~】
「今年も伊勢の春の風物詩とされるお伊勢場所「神宮奉納大相撲」がやってきます。伊勢神宮崇敬会が主催、日本相撲協会協賛のもと三月三十一日(日)に開催され、今年で六十四回目を迎へます。
当日午前中、横綱以下三役は外宮・内宮に御垣内参拝の後、宇治橋前のテントで化粧廻し姿となり、午前十一時神職を先頭に呼出、行司、露払、横綱、太刀持と大関以下の三役が宇治橋を渡ります。神苑に到着すると大関、関脇、小結による「三役揃ひ踏み」、続いて横綱による「手数入り」が大御神様に奉納されます。
一方、神宮会館内にある神宮相撲場では午前七時より若手力士らの稽古相撲、序二段、三段目、幕下、十両の順に取組を実施。また、巡業ならではの楽しみとして、相撲の禁じ手をコミカルに紹介する初切、七五調の囃子歌である相撲甚句、櫓太鼓の打ち分けも披露されます。
そして午後一時からは待ちに待った幕内力士によるトーナメント戦士権大会です。日本人横綱・稀勢の里の引退は寂しい限りですが、その分、若手力士がメキメキと力を付け頭角を現してゐます。
とくに大阪場所の結果次第では大関昇進のかかる貴景勝関、神宮の御杣山に縁のある上松町出身の御嶽海関の活躍には注目してゐます。お伊勢場所ではきっと熱い取組をくりひろげてくれることでせう。
かうした若い世代の力士たちが相撲文化を紡いでいくやうに、神職である私も麗しい日本の国柄を次世代に紡いでいくため、その一翼を担へるやう日々精進してまゐりたいと思ひます。
(総務部・松岡弘典)