投稿日:2022年3月27日(日)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】八白土星:令和4年4月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…東・西 気分も明るく気持ちよくなりますが、気をよくして無駄遣いしないように。余力のある時にしっかり蓄えて、次にそなえる様に努めて。好調に油断して、浮かれ過ぎないように。」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります、『神社新報』令和4年1月24日号掲載のコラム「神宮だより~豊受大神宮正遷宮御装束神宝調進式目~」をご紹介致します。
【神宮だより~豊受大神宮正遷宮御装束神宝調進式目~】
「神宮の式年遷宮では、二十年に一度社殿を新しく造営し、神々を新宮にお遷しする。また、神座や殿舎の鋪設品、服飾品、調度品といった御装束神宝を新たにし、神々に調進する。古代は「営造神宝並装束使」といふ役が、臨時に朝廷の太政官に置かれ、御装束神宝の調製にあたった。御装束神宝は、飾金物と共に送官符に品目を記し、神宮に送られた。室町時代になると、朝廷の衰微により式年遷宮が中絶し、送官符は途絶えることに。その後、百三十年を経て再興した永禄6年(1563)の豊受大神宮式年遷宮以後、京都の行事官が神宝の調製にあたった。そして神宝には、送官符に代はって「御装束神宝調進式目」が添へられることとなる。送官符には飾金物も記載されてゐたが、「調進式目」では御装束神宝のみが記されることとなった。
神宮徴古館では、明和6年(1769)の豊受大神宮式年遷宮にて調進された御装束神宝を記した調進式目を所蔵してゐる。子装。縦31.5、全長だより949センチ。
応永26年(1419)の応永遷宮送官符によれば、豊受大神宮の神宝は十種二十三点である。寛文9年(1669)の式年遷宮においては、造宮奉行の桑山貞政によって、行事官から送られた御装束神宝や飾金物を神宮にて精査するやう命じられた。このため、神宮にて古儀に復する調査・考究をおこなった末、神宝は二十八種五十五点に見直された。本資料に記載されてゐる神宝は、二十八種五十五点と寛文9年と同じ品目数となってゐる。神宝の変遷を知る上で貴重な資料と言へる。
なほ、現在調進されてゐる外宮の神宝は三十種五十五点となってをり、その後の考究により充実してゐる。(文化部・山田恭大)」
【境内の花】
境内御祓川のほとりに植栽されている馬酔木(あせび)が開花しています。