投稿日:2017年6月9日(金)
関東も梅雨入りしましたね。雨の多い六月は草木が良く根付く季節。陰暦五月十三日(竹酔日=ちくすいじつ)に、竹を植えるとよいとされています。当社の御祭神、源義経公が幼少期を過ごされた京都の鞍馬寺では、竹伐り会式を行い、鞍馬法師が青竹を山刀で伐りつけながら今年の豊凶を占う行事が行われるそうです・・・権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』5月22日号コラム「神宮だより」をご紹介致します。
【せんぐう館開館五周年に寄せて】
「せんぐう館は本年四月七日に開館五周年を迎へました。この五年間で、平成二十六年三月二十七日には天皇・皇后両陛下御来館の栄に浴したのをはじめ、皇太子殿下御一家、各皇族の方々の御視察もありました。また各国大使の訪問に加へて昨年は伊勢志摩サミットに関連する事業である「ジュニアサミット」参加者の研修がおこなはれるなど、海外の人々の関心にも応へることができました。当館がここまで成長できましたのは、ひとへに日々神明奉仕に勤められます斯界の皆様の御協力の賜物と、深く感謝申し上げます。
当館の展示について、より深い理解を促す活動のひとつが、外宮正殿の原寸大模型の前で実施してゐる毎日六回の展示ガイドです。拙稿を御覧の方々の中にもお聴きいただいた方が見えるかも知れません。ガイドでは神宮と式年遷宮の祭典や歴史、社殿の構造などを十、十五分程度の時間で説明してゐます。神宮の職員から直接話を聴ける機会でもあり、連日多くの来館者に御参加いただいてゐます。博物館のガイドは今日珍しいことではありませんが、参拝者の方々が「なぜ人々は伊勢に誘はれるか」「なざ式年遷宮が続けられてきたのか」といふ素朴な問ひを持たれた時、当館の職員が自らの経験や知識をもとにその答へを見つける一助となれるやう努めてゐます。
神宮参拝とともに当館に来館して良かったと思っていただけることを目標に、式年遷宮を将来に伝へるための活動をこれからも続けてまゐります。」
伊勢は「外宮」から先にお参りするのが正しい順序とされています。外宮のせんぐう館を見学してから内宮を参拝することで、よりよい参拝が出来るのではないかと思います。
伊勢参宮の折にはぜひお立ち寄りください。