投稿日:2020年8月19日(水)
【神道百言76】
『天つ神 国つ社とわかちても 誠をうくる道はかはらじ』~藤原実兼・風雅集~
(世に天つ神、国つ神の社とか、或るは大社、小社、或るは本社、末社といふ区別や言ひ方はあるが、等しく神を祀つたところであることに変りはない。等しく神である以上は、その社殿の大小や、社格等によつて、その御神徳を云々すべきでない。世に「富者の万燈より貧者の一燈」といふことがある。伊勢神宮の教へにも、神は誠の心を受けるのであつて、供へ物の多寡によつて、神徳を左右し得るものではないとある。(豊受太神御鎮座本紀に「神明は徳と信とを饗(う)けて物を備ふることを求めず」とある)人の誠心は、どの神も心よく受け、聞き入れて下さることに変りのあらう筈はない。神に奉仕するものも、これに祈りを捧げるものも、只一筋の誠の道を通す以外に神の御納受はない。これは神の道だけでなく、お互の交際についても、身分によつて、誠の使ひ分けがあつてよい筈はないのと同じである。神の道は「誠」一筋であるとした古い証左の一つである。)
当社の御朱印料は「お気持ち」でお納めいただいております。「お気持ちが一番難しい」と聞くこともありますが、例えば全国の社寺に参拝したときのお賽銭の金額は決まっていませんよね?
その他、祈願を受けられる方に「5千円と1万円では何が違いますか?」と聞かれることがありますが、5千円でも100万円でも同じ祈願です。(当社では5千円以上思し召し)ですので、「あなたの不幸を取り除くのに100万円かかります。」という類の話は全て詐欺だと思って下さい。宮司です。
さて去る7月29日より8月8日にかけて、義経公・弁慶公銅像前の敷石工事が神社鳶頭である㈱勝栄土建様により行われました。
これは『奉祝 御大典・源義経公没後830年記念事業』の一環として行なうものです。
まずは砂利を除け、土を掘り、基礎を打つ下準備をします。
生コンを打設します。
トラックなどの大型車両が通っても崩れないように、しっかりした基礎を打って頂きました。
石を貼ります。
また、工事の為移動させていた石の由緒書きと藤沢輪盛会記念碑(大正15年建立。神社境内に自転車競走のグランドが出来たことを記念した石碑。その前は競馬場だった。現在の御殿辺公園・藤沢市民病院あたり)を設置していただきました。
記念事業に関わる工事は9月末頃まで続く予定です。今しばらくご迷惑をお掛け致します。
㈱勝栄土建様、ありがとうございました。引き続き宜しくお願い致します。