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【神社新報コラム】神宮だより~摂末社の遷座と次期遷宮~

投稿日:2019年9月26日(木)


季節の変わり目、寒暖差で風邪を引く方が多くなってきました…。風邪は引き始めが肝心なので、少しでも体調がそぐわない時はゆっくり休むことが大事です。ほとんど風邪になったことがない私ですが、気を引き締めていきます…!権禰宜の佐藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和元年8月26日号掲載のコラム「神宮だより~摂末社の遷座と次期遷宮~」をご紹介致します。

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神社新報 神宮だより

【神宮だより~摂末社の遷座と次期遷宮~】

第六十二回神宮式年遷宮の完遂以降、神宮では摂社、末社、所管社(摂末社)の社殿の造営と遷座をおこなってゐます。両正宮、諸別宮の二十年に一度新宮にお遷りいただく「式年遷宮」とは異なり、摂末社の新殿造替による遷座は約四十年に一度執りおとなふものです。摂末社も式年制に準じ、二十年目に御屋根や御垣を修理する「修繕」と四十年目で社殿をはじめ御装束神宝等を一新する「造替」のため遷座の奉仕を繰り返してゐます。

遷座の奉仕員は原則禰宜一人、権禰宜三人、宮掌三人、出仕九人です。出仕は神宮奉職十年未満の若手神職の職掌ですが、奉仕人数の大半を占め多くの所役が割り当てられてゐます。遷座は神様のお側での奉仕

が中心で、御装束神宝の捧持や神儀を囲む行障・絹垣、神儀のお進みになる道に白布を舗設する出仕であっても、緊張度は一段と増します。

祭儀の次第・作法や用意物はどの摂末社でも同じですが、社殿の規模や構造・配置、本殿からお遷りいただく距離は神社によってさまざまであり、時には祭器を舗設する位置や奉仕員の列立位置等状況に応じた柔軟な対処が求められます。出仕といへども奉仕に臨む際は、遷座の次第を十分に理解した上で神社ごとの注意点を把握し、対応策を奉仕員と共有。辺りが薄暗くなった頃、遺漏なく準備を重ねた各所役により粛々と奉仕は進んでいきます。

摂末社遷座は規模こそ違へど、式年遷宮と同じ祭儀を重ねて執りおこなひます。前回の式年遷宮から六年が経過

し、遷宮を経験してゐない出仕にとっては、このお祭りを奉仕することが将来の式年遷宮につながるといふ意識を持って取り組んでゐます。

(総務部・山田拓也)

 


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