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湯立神楽

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藤沢市重要無形民俗文化財 湯立神楽

(平成8年3月1日指定)

徐々に寒さが増してくる10月の終わりに藤沢市重要無形民俗文化財である湯立神楽が行われます。
通常8座が舞われ、現在12座すべての座が見られる神社は、当社を含め3社しかありません。
白旗神社の神楽は神職舞が特徴です。
境内に5色の紙垂(しで)と竹で作られた天蓋(てんがい)を飾った斎場を作り、産土神(氏神)、火の神、水の神をお招きします。
そして大釜に水を満たして火を焚き、熱湯をたぎらせ湯立の結晶(湯花)を受けることで災を除き、福を招くと言われています。
毎年、大勢の方が参加される湯立神楽、ぜひ一度ご参加ください。

一、打囃子(うちはやし)

はじめに笛・締太鼓・大胴の楽器によって大拍子(音合わせ)をします。神職一同で調子を揃えるのが打囃子です。

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二、初能(はのう)

宮司が左手に広げた扇に洗米をのせ、右手に鈴を持ち四方にお米をお供えして、諸々の霊を和め清める舞です。

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三、御祓(おはらい)

お神酒とお祓いの道具を持ち、舞に使うすべての道具・斎場すべて(神様が降臨される場所・釜場・火・水)を祓い、神様の降臨を待つ舞です。

四、御幣招(ごへいまねき)

神楽の対象となる産土神(うぶすなのかみ)・火の神・水の神をお招きする舞です。舞が終わると参列者に恩頼(みたまのふゆ、神様の御霊魂)を授ける神事があります。

五、湯上(ゆあげ)

火の神と水の神が結びついてできた熱湯に湯たぶさ(笹)を浸し、熱湯を桶に汲み取り、神前に捧げます。「湯立」由来の舞です。

六、中入れ(なかいれ)

前半の清め・祓いが終了して短い休憩となります。神職は狩衣を脱いで白衣・袴の姿になり、後半の神人共楽の神楽に備えます。また神前にお供えされているお神酒とお赤飯を参列者に分かちます。

七、掻湯(かきゆ)

御幣(ごへい)で四方を鎮め、舞が終わると大釜の前に進み、煮えたぎった湯釜を御幣で掻き回すと、渦巻きが生じて湯玉が飛び散ります。古くはこの湯立ちによってその年の吉凶を占いました。湯立神楽を象徴する舞です。

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八、大散供(だいさんく)

このお祭りに招かない天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)、八百万神(やおよろずのかみ)に洗米を供え、四方を和め鎮めます。勇壮かつ優美な二人舞いです。

九、湯座(ゆぐら)・笹の舞(ささのまい)

2人の舞手が笹の葉で四方を舞い鎮めた後、交互に大釜に向かい、熱湯を笹に浸して参列者の頭上に散らし掛けます。このしぶきを浴びると災難病魔を祓い除けると言い伝えられています。

十、射祓(いはらい・または弓祓と書く)

四隅に矢を放ち悪霊を退散させます。最後に正面(神前)に矢を放ちますが、悪霊がいないため矢は消えてしまいます。放たれた矢を授かると開運招福・息災延命になると伝えられています。。

十一、剣舞(けんまい)

十二、毛止幾(もどき)

赤面の天狗(猿田彦)が剣を持ち邪悪を清め、悪しき大気を体内に吸い込み浄化させ、二本の指で空中に九字(くじ)を切り、護身・除災・勝利のまじないをしながら豊年万作・大漁満足・天下泰平を祈念し、天地運行の乱れを正します。途中より黒面の山の神がしゃもじを持って現れ、天狗の真似をしたり滑稽な仕草をしながら、斎場にいるすべての人の心に平安と安らぎを取り戻させる『もどき』で神楽は終了します。
神楽が終わると斎場に取り付けられた紙垂(しで)を持ち帰り、家の神棚に祀り、災い除けにする風習があります。

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白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
ぜひ早起きした朝やお休みの日にでも、お気軽に当社にお越しください。皆様のご参拝を心よりお待ちしております。