投稿日:2023年8月15日(火)
八月は神社には比較的ゆったりとした時間が流れており、社務所内の障子の貼り替えをしています。
よく使われるところは頻繁に穴があいてしまい、これまでは枠ごとに半紙を貼ったりと応急処置をしてきたのですが、今回はプラスチック製の障子紙を用いて全体を貼り替えることにしたのです!
私、出仕の本山も先日の山の日に作業を行いました。
「障子洗う」「障子貼る」というのは秋の季語にもなっています。
今や障子のあるご家庭も珍しく、私も障子のある生活をほとんどしたことがないのですが、以前は春夏は障子を外す習慣もあったようです。そして寒い季節に備えてそれまで使っていた障子を川に浸したりして糊をはがし、古い紙を剥がして、新しい紙を貼るという生活に根付いた習慣があったんですね。今もしっかりなさっている方もいらっしゃるとは思いますが。
ちなみに「障子」は冬の季語。一見頼りない障子ですが、防寒のための大切なものだったことが判ります。
さてさて、そんな「障子洗う」からの「障子貼る」を実体験できるまたとない機会ですので、写真多めでご報告いたします。
まずは障子を外して外に出し、シャワーで豪快に水をかけ、しばらくおいたらこのように古い紙を簡単にはがすことができました。
するする剥がれて気持ちいいです!
糊をこそげおとすのが一番手間どるところ。
きれいにできたら、少しおいて乾かします。あっという間に乾きました!
あとは部屋のなかで新しい紙を貼っていきます。
両面テープを枠に貼ってから、紙を貼ります。宇多出仕はすっかり慣れてきました。
紙が貼れたら余分なところをカットして、完成です。
部屋が明るく清潔感がある空間になりました。強度アップした障子紙の実力に期待しています。