投稿日:2023年11月17日(金)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】七赤金星:12月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…なし たのまれごとが多くなりそうです。色々な話が舞い込んできますが、中には良くない話もあるから慎重に。何も考えずに引き受けるとケガをする。出来る・出来ないははっきりと」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和5年9月4日号掲載のコラム「神宮だより~御神域の立て札~」をご紹介致します。
【神宮だより~御神域の立て札~】
「神路、島路の山々を水源とする五十鈴川。その河上には、今から約二千年前、皇大神宮が御鎮座され、その祭祀は現在まで脈々と受け継がれております。今年は皇大神宮の御鎮座とともに、さまざまな制度をお取り決めになりました倭姫命をお祀りする別宮の御鎮座百周年の記念の年であります。
現在の我々神宮職員は勿論でありますが、時代時代の先人たちにおいてもなほ、倭姫命がお定めになったさまざまな神事や御料地等のことは極力変はることがないやうに代々受け継がれてきたに違ひないと拝察します。
先般、名古屋城のリニューアルの関係で名古屋市当局の担当の方より伊勢神宮の看板を参考のために見せていただきたいとの申し出がありました。御存じの方もいらっしゃると思ひますが神宮では昔の方々がお参りされてき御神域の景観はなるべく変へないやう受け継がれてをり、そのために立札類は必要最小限に留められてゐます。
現代社会の、とくに他の観光地等は来客者へのサービス向上のため、いろいろな看板を建ててゐる場所も少なくありません。それに対し伊勢の神宮の立札が少ないことは、現代人にとっては時に不親切に受けとられ、お叱りを受ける場合もあります。
今般、名古屋城の関係の方には、他の観光地とは事情が違ひ御参考とはならない旨を御説明させていただきました。後日、その方から電話があり、お休みこの日にプライベートとして家族旅行でお参りに来られたとのこと。その際、立札が少ないことは不親切どころか逆に、御神域の清浄な雰囲気のためにひじょうにすばらしいと感動された御様子でした。神々を祀る五十鈴の河上や高倉山に鎮座する神々の社は、他の観光地とは違ふ脈々と繋がれる祭祀の聖地といふことを忘れないやうに心掛けていきたいと思ひます。(総務部・木下稔博)」