投稿日:2022年8月20日(土)
コロナ禍の夏、夏休み中の学生さんたちは貴重な思い出を沢山作ることが出来たでしょうか?権禰宜の牧野です。自身の学生時代を思い返してみれば、宿題を溜めて後半のこの時期に毎年大変な思いをしていたことも今となっては良い思い出?です。
さて、そんな私ですが白旗神社に来て日が浅くまだまだ知らないことばかり。とはいえ神職たるもの御奉仕する神社の事を知らなくてはお話になりませんので自身の勉強もかねて境内の紹介をしてみたいと思います。
という事で第一回は白旗神社御社殿の奥側、本殿のご紹介したいと思います。白旗神社の社殿は参拝者から見て手前側より拝殿、幣殿、本殿の3つが連なった流れ権現造りとなっています。参拝や祭祀といった言わば人間の為の場所である拝殿や幣殿とは異なり、御祭神の御神霊が鎮まる本殿は神職であっても基本的に足を踏み入れる事のない、神社で最も神聖な場所と言えます。
天保6年(1835)完成という事ですので今から180年以上前に建てられたことになります。古くとも幾度かの改修を経ながら代々の氏子さんによって大切に守られてきた事が窺える御社殿ですが、なんといっても目を引くのは各所に施された彫刻です。
精緻で生き生きとした彫刻は非常に手が込んでいて時間もお金もかかったことでしょう。当時の氏子さんの信心が窺えます。場所が場所だけになかなかお近くでご覧頂くわけにはいきませんのでこうして写真でご紹介させて頂きます。