投稿日:2022年10月19日(水)
昨日は免許の更新に行ってきました。権禰宜の牧野です。運転はかなり苦手な方ですがなんとかゴールド免許になりました。これからも交通安全に気を付けて維持して行きたいところです。
さて、久しぶりの境内案内という事で本日は本殿前に置かれた天水桶と灯篭を御紹介致します。
こちらは拝殿正面の左右に配置された天水桶です。「天保六乙未歳(※1835年)十一月吉辰」「鈴木 久邊兵衛 庸榮」の文字が彫られています。天水桶とは防火用水を溜めておくための桶です。当社は文政3年(※1820年)に火災で社殿を焼失しており、この年にようやく再建されています。悲劇を繰り返さないように奉納されたのでしょう。
こちらは同じく拝殿正面左右に置かれた灯篭です。「天保十乙亥歳(※1839年) 十一月吉日」とあり、こちらも社殿の再建からほどなくして奉納されたことがわかります。写真では見えませんが明かりを入れる部分の左右がそれぞれ丸と月の形にくり抜かれており日月を表しています。
以上、今回は天水桶と灯篭の御紹介でした。天水桶は時代の変化によって実際に使われることは無いかもしれませんが、火災予防に向けた思いは変わらず受け継いでいきたいところです。