投稿日:2023年9月6日(水)
蝉の大合唱も落ち着き、夕暮れには秋虫の声が聞こえるようになってきました。日中はまだまだ暑い日が続きますが確実に秋へ向かっていることを実感します……権禰宜の牧野です。
さて、久しぶりに境内の御案内をさせて頂きます。今回は社殿の周囲を囲う石玉垣を御紹介致します。
玉垣は社殿や本殿など神域を囲む柵の事で、瑞垣とも呼ばれます。生垣であったり木製、石やコンクリート製など様々ですが、当社では本殿を木製の透かし塀が囲み、階段を登り切った社殿の周囲を石玉垣が取り巻いています。境内を囲むように植えられている榊もそれにあたるでしょうか。
こちらの石玉垣は「昭和三年十一月十日」の日付と「御大典紀念建之」の文字が刻まれており、昭和三年の昭和天皇の即位礼に合わせて建立されたことがわかります。
それぞれの柱には「領家町」「白旗横町」「西坂戸町」「南仲通一丁目」「南仲通二丁目」「南仲通三丁目」「南仲通四丁目」「西仲之町」「東仲之町」「相生町」「車田町」「臺町」の各町名と奉納者の名前50名以上が刻まれています。古くからの氏子の方は近しい方の名前が刻まれているかもしれません。お時間のある時に探してみるのもいいかもしれませんね。