投稿日:2022年8月13日(土)
【暦で見る九星の運勢シリーズ】三碧木星:令和4年9月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…北 まとまりにくく、かなりイライラしますが冷静に。何かにつけて計算違いを起こす暗示があるから、しっかり計画を立ててから実行する様に。軽々しく動くと、凶意増す」とのことです…権禰宜の遠藤です。
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和4年4月25日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。
【神宮だより~受け継がれる豊かな森】
「平成27年9月の国連サミットで採択された国際社会共通の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の15番目に「陸の豊かさも守ろう」があり、さらに具体的な目標が定められてゐます。その内容には、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進することや、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実におこなふことも掲げられました。
この二つの具体的な目標は、20年に一度の神宮式年遷宮で社殿を造り替へる際に必要な御用材のヒノキを育てる神宮宮域林の森林経営計画に含まれる要素でもあります。神宮宮域林では、ヒノキの長期的な育成と並行して、神宮の森厳を保ち、景観をより良くして保護しながら、五十鈴川の水源涵養(かんよう)も進められてゐます。
将来、御用材として期待される選ばれたヒノキは、大樹候補木と御造営用候補木に分けられ、とくに大樹候補木はおよそ二百年生の大木に育てるため、世代を超えた持続性をもって大切に管理されます。また宮域林の面積のおよそ半分はヒノキを育成する人口造林地ですが、残りの半分はスギ、モミ等の針葉樹のほか、カシ類、シヒ類、クスノキ、サカキなどの常緑広葉樹が混淆する天然林です。動植物の種類も豊富で、その中でも鳥類は約140種類も確認され、自然のままの生態系が保たれてゐる豊かな森であることを裏付けてゐます。
神宮の宮域林の価値はヒノキを大切に育成することだけではなく、針葉樹と広葉樹の混淆林としても貴重で、山づくりの代表的な事例として世界的に注目されてゐます。」