投稿日:2021年7月23日(金)
【続 神道百言10】
『神は清浄を欲す、正に従ふを以て清浄となす、悪に随ふを以て不浄となす』~神道明辨~
( ~略~ 清浄・正直が伊勢の天照大神の御心に外ならないとしたものは、伊勢神宮の祭りが、この2つを理想として実行されて来てゐることを物語つたものに外ならない。
さらに清浄・正直といつても別々のものではない。正直の言行が、そのまま直ちに清浄となるのだとする。これに反し、正直でないことは、それがすべて悪だとされる。 ~略~ 眼に見えない世界の存在に敬虔な眼を向けるのが、信仰としては肝要である。 ~略~ 同書は元文2年(1737)に、神道を根本に立て、儒仏の二教との習合を批判した代表作である。)
聞くところによると、昔、伊勢神宮の神職は宇治橋を渡れなかった(神域から出られなかった)、皇居で祭祀を担当する内掌典はお堀の外に出られなかった(俗世間との接触禁止)と聞きます。トイレに行く、外からの届け物ですら不浄(これらは現在でも)ですから、清浄を保つことは至難の業とも云えます。せめて、夏越し・年越しの大祓(おおはらい 当社では6月30日・12月30日 午後3時から)に参加され、少しでも穢れを祓って清々しい日々をお送り下さい。宮司です。
さて去る7月21日(水)、例祭後の午後1時より、恒例により氏子全町内会の神酒所を巡拝して、区域の平安をお祈り申し上げました。
例年であれば、お手伝いの神職と共に神楽の奉奏も行うのですが、本年も昨年に続き本殿から『御霊』(みたま。神様)を唐櫃(からひつ。白木の箱)にお遷しし、車両に奉安しての巡拝となりました。
ご一緒下さいました宮頭の渡邊様には、暑い中運転と撮影をありがとうございました!
例年と順序が違いますが(神酒所を開設された町内を優先して巡拝したため)、巡拝の通り写真と共にご報告致します。
氏子町内の皆様方の平安と安泰を心より祈念申し上げます。
神酒所は開設されていませんが、まずは神社が所属する森脇町 森脇稲荷前から開始です。
続いて神社の門前町 白旗横町。M総代、カメラ目線をありがとうございます(笑)
単に横町と呼ぶ場合は白旗横町・諏訪町・森脇町の総称です。横町山車囃子保存会があります。
本三町内会館。車中、頭と「なぜ本町6丁目があるのに本町5丁目が無いのか?」話題になりました。
加藤横町の稲荷社前。神輿渡御の際、加藤横町までお神輿が来なかった、とお叱りをいただいたことがあり、以後必ずこのお稲荷さん迄お神輿の渡御があります。尚、毎年W様がご参列下さいます。
本町四町目。「せっかく太鼓を出したけど子供が叩きに来てくれなくて・・」と役員さんが寂しそうにおっしゃっていました。奥には飾り付けられたお神輿が奉安されています。尚、本町三町目は本三なのに、本四とは呼ばず本町四丁目と呼ばれています。何故だろう??
諏訪町町内会館。神社参道の灯篭や鎮霊碑、寒川神社第一鳥居前の記念碑などを揮毫された榛葉竹圃先生(氏子内 南仲一在住)の揮毫による掛け軸前にて。掛け軸の奥には諏訪神社のお社があります。町内のタバコ屋さん、八百屋さん、酒屋さんが参列下さいました。
湘南通り1丁目町内会館。例年はお神輿の前で行いますが、本年は神棚の前で行いました。町内会長さん始め、町内神輿の保存会の方がご参列下さいました。
相生町町内会館。当社総代会長がいらっしゃるため、お神輿の準備も万端でした。町内会長・総代会長始め、私の中では「名物おばちゃん」と陰で?お呼びしているIさんを始め3名のご婦人がご参列下さいました。
ここで、神酒所が開設された町内は全て廻りましたので、相生町に近い所から巡拝することに致しました。
こちらは氏子区域から少し外れますが、相生町から200m程JR藤沢駅に近づいた所にある㈱ミルスペース様の前にて。社長様のご実家が当社の氏子ということで、篤い御崇敬を賜っております。
ミルスペース様から300m程東、銀座通りにある南仲通り1丁目自治会館の二階、お神輿前にて。開設しないとお伺いしておりましたが、町内会長・神社総代ほか1名の方がご参列下さいました。こちらの掛け軸も、榛葉先生の揮毫です。(榛葉先生が所属されている町内会ですので)ちなみに、氏子町内会で唯一「自治会」と呼ばれています。何故だろう??
南仲通り2丁目町内会館前。昨年は会館で会合のような事が行われていましたが、今年は誰もいらっしゃいませんでした。会館前の曲がった松の木が印象的です。尚、マスクをして祝詞を奏上すると息が続かないため、無人の所ではマスクを外しました。
湘南通り2丁目町内会館。実は、台町の町内会館と隣り合わせに建っています。例年、奥に見えます二町公園で町内会のイベントが、神社のお祭りに合わせて行われています。
台町町内会館。建っている場所は湘1町内になると思います。例年、神酒所は伊勢山橋の上(ダンパツさん横)に開設されており、締めの場所が台町です。
白旗稲荷神社。その昔、当社のお神輿はここから担がれたとも聞きます。宮頭の町内、本町6丁目ということもあり、頭からの要望で一昨年より伺っております。今後、徐々に綺麗に改修されます!(と、先に書いておきます(笑))
藤沢第一中学校前にあります本町6丁目町内会館。中が賑やかでしたので覗いてみると、ご婦人方の集いが開催されており、急遽お話しを止めてご参列頂きました。
南仲通り3丁目町内会館。私が地鎮祭や竣功のお祓いをした思い入れのある町内会館です。毎年「ところてん」を振舞って下さり、疲れた身体を癒してもらっています。
南仲通り4丁目町内会館。頭が交通誘導をして下さいました。10年程前には、故 川島修二郎総代が毎日のように神社に遊びに来られていたので、色々な物を作ってもらいました。お守りの見本ケースや太鼓の台、幟立ての台など今でも使用しています。お元気ですか?
領家町 源義経公首洗い井戸・首塚。元はここから100mほど北側(神社側)に埋葬されていたそうです。現在は市の公園となっており、10年ほど前に綺麗に整備されましたが、所々改修が必要に見えました。丁度お参りされていた義経公ファンの女性がご参列されました。
今年の締めは三菱花の木町。三菱電機の社員寮です。数十年前、建設が行われる際の約束として「神社に協力する」ことが含まれており、総務課の方が神社総代として神社にご協力下さっています。
以上19か所、例年は午後5時半ごろの帰社ですが、本年は3時15分に帰社しました。
参列者が居ないとはいえ、車の乗り降りと祝詞奏上による疲れは例年同様でした。