投稿日:2023年5月30日(火)
去る5月18日(木)初夏の青空のひろがる午前9時、藤沢市遠藤に誕生した湘南藤沢インキュベーションLABO様の竣工式に宮司と共にご奉仕に伺いました、出仕の本山です。
湘南藤沢インキュベーションLABOは、ものづくり系・研究開発型施設・ファブレス企業様向けの施設。ファブレスとは製造工場を持たないという意味で、製品企画や開発をして、製造は行わないということだそうです。
(株)セットが湘南地域で培ってきた連携ネットワークを駆使して、多彩で豊かな支援を受けることが可能とのことです。
10時からの開所式の前に、様々な工夫を凝らされたピカピカな建物、こちらで研究にいそしむ皆様の安全と健康と事業のご繁栄をご祈念申し上げ、建物の隅々まで清め祓いいたしました。
階段の踊り場の壁に何か書いてあるのが目につきました。
「面白きこともなき世をおもしろく 住みなすものは心なりけり 高杉晋作」
そして別の壁、やや低いところには
「人生でいちばん悔いが残るのは、挑戦しなかったことです。新しい可能性に挑んで、失敗したことではありません。 柳井正」
私が見つけたのはこの二つなのですが、他にもイチローやサッカーの三浦知良選手の言葉も刻まれているそう。イノベーションを目指す人たちの心に響く言葉たちを、ふとしたところに配置しているそうです。
それもちょっと見つけにくいところにもあるようで、壁にぶつかった人たちが頭を抱えて悩んでいる時に、光が差すような、そんな姿を思い浮かべました。柳井氏の言葉に宮司もうなずいていました。
藤沢市のためのみならず、神奈川県の、日本の、そして人類のために、素晴らしい閃きがここから生まれてきてほしいものです。
いずれにいたしましても、関係者みなさまの益々のご繁栄を祈念申し上げます。おめでとうございました。
▽<追記>読売新聞 神奈川版5月31日付 20面(地域)に、湘南藤沢インキュベーションLABOの事が記事として取り上げられていました。
【新興企業拠点 あす開所】
「物づくりの新興企業を官民で支援する施設「湘南藤沢インキュベーションLABO」が6月1日、藤沢市遠藤で開所する。生産や研究開発の拠点に活用してもらう施設で、市内への企業誘致にもつなげる。鈴木恒夫市長は「起業家が羽ばたける施設になってほしい」と意気込む。
LABOは延べ866平方メートルの鉄骨造2階で、それぞれ24~6平方メートルの18室。いずれも上下水道、電気などの設備があり、巨大な機械の搬入を想定し、高天井で耐荷重の造りとなっている。
市内にはこれまでも、市や中小企業基盤整備機構が新興企業向けの施設を開設してきた。ただ、原則として5年間の入居となり、床の耐荷重など条件を満たす場所が市内にほとんどないため、事業規模に合わない巨大な倉庫を借りたり、軌道に乗っても市外へ拠点を移してしまったりするケースがあった。
湘南エリアに不動産業を展開する「セット」(藤沢市)が中心となって構想しLABOは期間の制限はなく、市内外からの入居が可能。転居してきた企業に条件に応じて市が最大15万円を助成するなど官民一体の支援体制となっている。同社は起業家を後押しするため、昨年1月にインキュベーション事業部を創設しており、鈴木良隆部長は「成長途中の起業家が苦労する姿を見てきた。不動産業界としてできる支援を「考えた」と語る。
市産業労働課によると、相模原市から移転を決めた新興企業など7社の入居が決まっている。鈴木市長は「市外からの企業誘致も進んでいく」と期待する。」