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【神社新報コラム】神宮だより~明和八年御即位大礼祝歌並反歌~

投稿日:2020年4月30日(木)


先日、小中高と一緒だった地元の友人とひさしぶりにビデオ通話をし、昔話に花を咲かせました…。元気そうな顔を見れて安心しました…落ち着いたら会いたいですね。権禰宜の佐藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和2年2月3日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。

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神宮だより

【神宮だより~明和八年御即位大礼祝歌並反歌~】

「江戸時代中期の内宮神主である中川経雅(つねただ)が、明和8年(1771)4月28日、後桃園天皇の御即位にあたり、逗留先からその祝意をこめて詠じたものである。神宮文庫所蔵(第三門三五八七号)、一幅。法量は縦148.0、横29.0。

即位礼がおこなはれる以前、神宮においては4月9日に祭主藤波季忠以下が朝廷の使として御即位の由を告げ奉る奉幣の儀が斎行され、また4月14日からは御即位の当日に風雨難なく遂行されるやうにと7日間のお祈りが執りおこなはれてゐた。

この奉祝歌を詠んだ明和8年当時、経雅は30歳。まだ権禰宜の職にあって一禰宜井面守秀の下で宮務に仕へ、神宮使として京都や江戸を往復する多忙の中にゐた。経雅の詞書に「官事によりて武蔵国江戸にあり」と記すやうに、前年夏より一禰宜の名代として二見左京定繁と共に江戸に出向き、幕府との折衝の任にあったため、神宮に於ける一連の諸行事に携はることができなかった。続く詞書に拠れば「今日御即位の大礼を行はるゝ事をうけたまはり侍りて、帝都の方に望み謹て拝ミ奉り、欽仰の彊なきまゝに鄙歌をのへて、畏くも祝し奉りける」とある。滞在中の江戸にあって、神宮での御即位の諸行事に思ひを馳せつつ、また京都における御即位の礼に心をこめて詠じることで奉祝の意を示したのであらう。奉祝歌は長歌と反歌からなってをり、読み下しすれば以下の通りである。

昔より 言継ぎけらく 山川も 依りて奉る 櫻木の 生継ぎ坐して 弥高に 高光ます 日の皇子に 瑞の宝を 神ながら 授け賜ふと 今年常に云ふ 四月の今日を 太占以て ト合賜ひて 天津日嗣 しらしめませば 虚にみつ やまとの国を 押しなべて しろしめしぬれ 百足らず 八十氏人も 常滑に 怜国と 八隅知し 吾大王を 久方の。 天見るが如く 仰ぎつるかも

反歌

食国は新しき御代とてとふるあやしき亀も今出らしな」


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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