投稿日:2019年10月3日(木)
【神道百言51】
『未だかつて邪は正に勝たず』~菅原道真・菅家後草~
(邪(よこしま)なことは、どんなことがあつても、結局は正義に勝てない。人々はいつでも「正義」の上に道理と勝利のあることを信じて生き抜くべきだといふことを教へられたものである。天満宮の御祭神 菅原道真公が身を以て体験されたお言葉。)
個人主義が進むことで、正義の解釈も大いに変化していると感じます。宮司です。
さて毎年9月の第4土曜日、藤沢市民まつりの前日は、藤沢市高倉(地元では上高倉・カミタカと呼ばれる)鎮座 諏訪神社の例祭が行われ奉仕致しました。
尚、古来からの正式な例祭日は9月27日で、石川の諏訪神社と同じ日となっております。
10時半頃に到着すると、すでに参道には露店が数店出店しており、また太鼓連の皆さんがお囃子の演奏を始めておられました。
社殿の扉が閉め切ってありましたので開けようとしたところ「スズメバチの巣が出来ていて昨日取ってもらった。まだハチが飛んでいて・・・」とのことで、見上げると巣があったであろう所に数匹のハチが飛んでおりました。今年はハチが多いようで、市役所に頼んでもなかなか来てもらえなかったとのことでした。
世話人さんの中に農家の方がいらっしゃる関係で野菜の奉納が多く、本年は珍しい「島かぼちゃ」(徳之島・写真手前左)がお供えされておりました。
「宮司さんに御礼(奉仕料・お金)を渡せない時代が長くあり、当時はお供えの野菜・果物を渡していた。その名残で、今でもお供えは沢山用意している。」とのこと。
例祭には神社関係者のほか、自治会、子供会、消防分団、老人会など多くの方が参列されました。
翌日が市民祭りですが、同社では当日が片付けとなるため毎年不参加とのことで、市民祭りに合わせてお祭りの日にちを変更されない姿勢に感服致しております。
いずれに致しましても、上高倉の地域の平安と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。おめでとうございました。