投稿日:2024年1月1日(月)
新年おめでとうございます。
令和6年 甲辰(きのえたつ・こうしん)、皇紀2.684年、西紀2.024年、昭和から99年の初春を迎え、謹んで聖寿の万歳とご皇室の弥栄を言祝ぎ奉り、国家国民の隆昌と氏子崇敬者各位のご多幸を祈念申し上げます。
【十干は幹、十二支は枝】
干(かん)と支(し)で干支(えと)。
本年は十干が甲(きのえ・こう)、十二支が辰(たつ・しん)です。
前回の甲辰歳は60年前の昭和39年で、男性は厄年に当たります。(干支が一回りして戻ってくるので還暦)
例年のように陽明学者 安岡正篤氏の著書『干支の活学』から本年の世相を見てみます。
【甲(きのえ・こう)について】
① 甲は物事の始め、始まり
② 旧体制が破れて、革新の動きが始まるという意味
【辰(たつ・しん)について】
① 辰は地震のシン。物事が活発になる(手偏を付けると振、貝偏を付けると賑わう)
② 理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、色々の抵抗や妨害と闘いながら歩みを進めて行くという意味
【総括】
昨年癸卯(みずのとう)は筋道を通さないといけない年でしたので、去年が悪いと今年も苦しくなる。来年の乙巳(きのとみ)に抵抗や妨害が無くなり新しい体制が前に進むことになる。これを誤ると再来年丙午(ひのえうま)に厄介なことになる。
今まで事なかれ主義でやっていたら、それが破れて新しい動きが出て来る。したがって来年・再来年に向かってこの1.2年は多事多難。
旧体制を破り、新しい革新の動きを起こさなければいけない年。抵抗や妨害もあるが、困難と闘う努力をしながら慎重にすすめること。
【祭祀の厳修】
神社の一番の役割は『国安かれ、民安かれ』と、日々祈りを捧げることです。その為には、日々の清掃を始めとする神明奉仕を実直に行うことが求められます。本年も『浄明正直』を常に精進して参ります。
【大難は小難に、小難は無難に】
白旗神社はその名の通り源氏の白旗。源義経公を御祭神としておりますが、これは江戸時代以降のことです。850年前の創建時は相模國一之宮 寒川神社の分社(摂社)として祀られ、寒川神社が正式名称でした。
寒川神社は皇居の裏鬼門を護る『唯一八方除守護神』として、地相・家相・方位・日柄などから来る様々な災いを除けるという信仰があります。
難が有る事は『有り難い』ことではありますが、八方除けの祈願をお受けいただくことにより、平穏無事にお過ごしになられますよう祈念申し上げます。
【分散参拝は立春までを目安に】
正月のお守り・お札の授与は、接触時間短縮のため申し込み用紙へ記入いただく方式に、一昨年より変更しております。
また、祈祷を受けるお時間の無い方、遠方の方、なるべく人との接触を避けたい方には、祈祷致しました神札をお送りしております。
【神は人の敬いにより威を増し、人は神の徳により運を添う】
白旗大明神様の御加護を戴かれまして、甲辰歳が輝かしい一年となりますよう祈念申し上げます。
令和6年元旦 白旗神社 宮司 鈴木大次