投稿日:2020年4月13日(月)
【神道百言67】
『遠方ながら、母見てゐ申す』~本居恵勝(えしょう)・書翰~
(本居恵勝は宣長の母、宝暦6年(1756)故郷伊勢の松坂から京都に遊学中の息子 宣長(時に27才)を戒めて送つた書簡の一篇。いつの世にも母親の慈愛は尊い。子供が遠い所に遊学してゐても、常にその身を案じてゐる。母と子とが愛情で終生結ばれてゐるのは、かうした眼の届かない所に居る息子に対する愛情のきづなが、そのうちにあるからである。(この書簡は宣長が上京留学中、飲酒のすぎないやうにと、いましめられたものの一節である。))
一昔前、マザコンといえば冬彦さんと混同され悪い意味で使われていたように思いますが、最近はマザコン男子を公言される方も多く見受け、親想いな好青年という印象を受けます。いずれにしても、264年前の27才といえば今の27才よりも立派な大人であったと思いますが、母の愛が永遠というのは不変ですね。宮司です。
さて去る11日、藤沢市石川におきまして保育園園舎の竣功祭の奉仕に伺いました。
こちらの理事長さんは兼務で宮司をしております神社の役員さんで、昨年5月には地鎮祭にも伺っております。
祭典を終えた後、建物・全部屋のお祓いを致しましたが、子供が触れないように引き戸の上の方にカギが付いていたり、小さな手洗い場やトイレなど、最新の保育園らしい素敵な施設となっておりました。
とにもかくにも、あとは一日も早く新型肺炎が収束して、子供たちの元気な声が響くのを待つばかりです。
園舎の竣功、誠におめでとうございました。