投稿日:2014年6月5日(木)
本日、昨年より5日早く梅雨入りしました。鎮霊祭、白旗まつりと、お天気に恵まれることを願う、権祢宜の遠藤です。
さて、先日のブログ『大祓式のご案内』の中で、「茅の輪」についての説明をしきれませんでしたので、今回は「茅の輪」についてご紹介いたします。
【茅の輪とは】
茅(ち=かや)とは、茅萱(ちがや)・菅(すげ)・薄(すすき)などの総称で、この輪をくぐり越えて罪やけがれを取り除き、心身が清らかになるようにお祈りするものです。
昔、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中で、蘇民将来(そみんしょうらい)・巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟のところで宿を求められました。弟の巨旦将来は、豊かな生活をしていたのにそれを断りました。しかし、兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていましたが、素戔嗚尊をお泊めして、厚いもてなしをしました。
その後何年か経って素戔嗚尊は再び蘇民将来の家を訪れ、「もし悪い病気が流行することがあったら、茅で輪を作って、腰につけていれば病気にかからないですむでしょう」とお教えになり、実際に疫病が流行した際にも免れたと云われています。
大祓式当日は、ご参列された皆様方に実際に茅の輪をくぐっていただく事ができます。
【茅の輪のくぐり方】
はじめに、茅の輪の前に立ち、一礼してくぐり、左にまわります(1回目)
次に、茅の輪の前にて一礼してくぐり、右に回ります(2回目)
次に、茅の輪の前にて一礼してくぐり、左に回ります(3回目)
最後に、茅の輪の前にて一礼してくぐり、御神前に進んでお参りします。
神歌 水無月(みなづき)の 夏越の祓(なごしのはらえ)する人は 千歳(ちとせ)の命 のぶといふなり
神歌 思ふこと みなつきねとて麻(あさ)の葉を 切りに切りても 祓ひつるかな
神歌 宮川の 清き流れに 禊(みそぎ)せば 祈れることの 叶はぬはなし
皆様のお参りをお待ち申し上げております。