投稿日:2019年9月4日(水)
【神道百言42】
『玉襷(たまだすき)かけて祈らな世々の祖(おや) 祖の御祖(みおや)の神の幸(ちは)ひを』~平田篤胤・玉襷~
(玉襷かけて祈るとは、私は清浄なものであるといふことを表示したもので、歴代の祖先から、その大元の御祖先の神に対しても真剣に祈るならば、それらの神々は必ず子孫の自分達に幸福を与へて下さるであらうとの意である。)
神道は自然崇拝の宗教であり、祖先崇拝の宗教でもあります。今上陛下(第126代)の125代前の天皇は初代 神武天皇(橿原神宮の御祭神)、神武天皇の3代前が天照大神(伊勢の神宮の御祭神)でありますので、我々とて遡れば神様の子ということになります。
沢山の神社に参拝されるのも良いですが、先ずは自身のご先祖様へのお参りを欠かさないことが重要でしょう。宮司です。
さて毎年曜日に関係なく、8月27日は大鋸(だいぎり)に鎮座されます諏訪神社の神幸祭が行われ、お手伝いに伺いました。
お諏訪様(当社の氏子区域では白旗神社を白旗さん、諏訪神社をお諏訪様と呼ぶ)では、25日の例祭に近い日の日曜日に神幸祭が行われ、こちらは実際にお神輿を担がれますが、27日の神幸祭では氏子全区域を巡るため、お神輿を台車に載せての渡御になります。
8時40分、遊行寺境内におきまして出御祭が行われ、神社・神輿関係者のほか、交通指導員、また台車を曳く藤嶺学園藤沢高校(時宗総本山 遊行寺が母体)の野球部・バレー部の生徒が参列され遊行寺を出発。
午前中には5か所、午後には10か所の町内会館で祝詞奏上・神楽奉納を行います。
(相模パーキング)
(石上町内会館横の石上神社)
新しくなった辰巳町(新地)の町内会館の横にはお稲荷さんが祀られており、当社の鳶頭でもあり辰巳町の町内頭の渡邊さん奉納の真新しい鳥居がありました。
(新しくなった辰巳町町内会館)
神幸祭の締めは、昨年から新たに奉仕を始めた大鋸町の枡形(遊行寺いろは坂下 惣門前・黒門前ともいう)にて神楽。
お諏訪様のお祭りが来ると夏休みが終わる。我々奉仕神職には、一年で一番疲れる(体力的に)お祭りでもあります。
子供たちには待ち望んでいない?お祭りかもしれませんが、今年も無事に地域の平穏繁栄が祈られました。おめでとうございました。