投稿日:2022年9月25日(日)
【続 神道百言37】
『そもそも毎朝鏡を見るよしは、鏡はしもいとやむごとなき由緒あるものにて、ただ容錺(かざり)のためとのみなれるは、本因(もとのいはれ)を失ひつるひがごとなり。』~六人部是香・日中神事記~
(ここに「毎朝鏡を見るよし」とは、一般家庭の神拝式についていったものでなく、伯家部類のうちにあるやうに、宮中での陛下の神拝作法のうちにある「御鏡御拝」についていったものである。
その作法は「口伝」とあるから、こまかなことは不明であるが、陛下が朝おめざめ、洗顔後に、御鏡にお顔をうつされ、そのお顔を通して親祖先のご恩を偲び拝されることをいった、と思はれる。
それだから鏡といふものは、「やんごとなき」ものである。今日の如く容姿を整へるために鏡は存在するものだと考へてゐることは、鏡の用途の末である。
古人が「御鏡御拝」として、自らの容姿から親祖先の有り難さを偲んでこそ、鏡本来の使命を果たしたものといへる。)
鏡は、太陽神 天照大御神の分身として多くの神社の本殿に奉安されています。天照大御神は伊勢の神宮に祀られている日本の総氏神様、日本最強の神様で、皇室のご祖先です。当社にも立派な神鏡が奉安されておりますので、参拝の際にご覧になって下さい。宮司です。
さて、毎年9月19日は相模國一之宮である寒川神社の流鏑馬神事のお手伝いに、20日は例祭に参列させていただきました。(写真を撮ったのですが、何故か縦横の変換が出来ません)
19日は台風の影響で朝の稽古が大雨の中行われましたが、稽古終了後に中止が決定されました。午後から天気が回復したのは憎らしいことでした。
20日は10時から例祭。献幣使には神奈川県神社庁庁長で箱根神社宮司様が参向されました。
時間短縮を目的に、献饌は略儀で行われましたが、浦安の舞の奉奏や200人近い方の玉串拝礼があるため1時間を超える盛大な祭典が斎行されました。
お祭り前には「こよみ展」を拝見致しました。古い時代の暦など、寒川神社さんが所蔵されている貴重な品々を拝見させていただきました。
10年修行させていただいたご縁、当社の御祭神も寒川比古命というご縁、浜降祭浜神主孫七家のご縁をいただく寒川神社様の、益々のご隆昌を祈念申し上げます。