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藤沢市氏子総代会 研修旅行 その2

投稿日:2013年5月25日(土)


3月に藤棚で見つけた亀は元気に泳いでいます。時間があれば見に来てください。権禰宜の平野です。
さて、昨日に続き藤沢市氏子総代会研修旅行のご報告をさせて頂きます。
2日目の出発は朝の8時45分とゆっくりであった為、参加者の皆さんもすっきりした顔でバスに乗り込みました。2日目は今回の旅行で一番大事な被災地訪問がありました。
火事で燃えてしまった小学校
私達が行った石巻地区は海が近く、漁業が非常に盛んでした。ただ、震災時にはとても大きな津波が押し寄せてきて、高台にある家以外は全て流されてしまいました。石巻地区にはボランティアの「震災ガイドさん」がいらっしゃり、一緒にバスに乗り込み、ご案内を頂きました。このガイドさんは昨年まで、消防署勤務をされており、震災時も救助や消火活動にあたっていたそうです。その当時の話を聞くと「震災時に私が最も驚いたのは、家屋が津波で流されながら燃えている事でした。もちろん津波で亡くなった方は一番多いですが、火事で亡くなった方も多かったです。私も津波で流されている方を救助しようと思いましたが、仲間の消防士も流されてしまい、自分達の命も危険にさらされる事が解り、残念ですが救助できず、ただただ声を掛ける事しか出来なかったのです。」と仰っていました。
また、バス内での時間に「今、被災地に必要な物は何ですか?」と尋ねたところ「震災から2年経過し、仮設住宅やライフライン等は皆様のご協力で整備する事ができましたが、今必要なのは「心のケア」が必要です。今までご近所に住んでる方はみんな知り合いでしたが、仮設住宅に移ってからはみんなバラバラになってしまい、ご近所付き合いが無くなってしまいました。腹を割って会話する事もできず、家に引きこもりがちになっています。最近ではNPO法人の方が慰問に訪れ、様々な催しを開催して頂いています。今後も皆様に来て頂き、励まして頂きたいです。」との事でした。被災地ではいたたまれなくなり、写真は1枚しか撮影せず、故人のご冥福をただただ祈るばかりでした。
約1時間半の被災地訪問を終え、途中、昼食を挟み一路、秋保大滝(あきうおおたき)へと移動しました。この秋保大滝は宮城県の緑100選にも選ばれ、全国各地より旅行者が訪れているそうです。震災で滝壺に行く道は滑落してしまい、滝見台からの見学となりましたが、その迫力に見とれてしまう程でした。
迫力満点の秋保大滝
この秋保大滝の近くにはお土産処があり、マムシ酒やマムシの子供が売られていました。また憩いの場として至る所に藤が植えられていました。
藤の花その1
マムシの子供
秋保大滝の案内看板
その後、秋保大滝を後にして、宿泊先の秋保温泉へと向かいました。夜には宴会がありましたが、ご挨拶されていた方々からは被災地への思い、被災者への思いが語られました。
テレビなどからの情報では無く、実際に被災地へ足を運ぶ事により、報道では伝わりきれない被災地の現状が見えました。震災から2年経ち、報道される事が少なくなりましたが、私達は「忘れない、風化させない」という気持ちを常に心に持っていなければいけないと思いました。
3日目は宮城県を出て、山形県に向かいました。そのご報告は次回ブログに掲載させて頂きます。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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