投稿日:2022年9月29日(木)
【続 神道百言38】
『其の御教とは三つ、真実(まこと)・明白(ますみ)・正直(ますぐ)是なり。玉鏡、劔の神徳よりして申す事なり。是を三種之神教といふ』~栄名井聡翁・神学一口伝~
(「まこと」は誠とも真事・真実と漢字では書き分けるが、ありのままの自己に成り切ることである。飾り気があったのでは、ありのままの自己の姿とはいへない。「ますみ」とは綺麗な澄み切った自己になり切ることで、清浄心に相当する。「ますぐ」とは曲ってないこと、即ち正直の心を持つことである。
毎日の生活に、この三つの徳目がそのまま実行できるであらうか。さうした心の持ち主、実行のできる人に成り切るかどうかが、神道者たり得るかどうかの分かれ道である。
それを古典では、鏡・璽・劔の三種神器を継承される陛下の尊い教へとされた。陛下がいよいよ神心に近いお方になられるかどうか。天皇学とは真劔勝負の学問だといはねばならぬ。ここではこれを「三種の神教」として教へられてゐる。)
日頃から正直に人と接していると、語れない真実があることを察してもらえることもあると思っています。宮司です。
さて毎年9月の最終土曜日は、上高倉に鎮座されます諏訪神社の例祭です。毎年市民まつりと重なり、翌日曜日にはお囃子が市民まつりに参加されますが、今年は市民まつりが中止、神社の演芸も中止となってしまいました。
到着時と祭典後に演奏して下さったお囃子の皆さんです。今日は何時まで演奏されるのか伺ったところ、『宮司さんのお迎えとお見送りだけなので、もう終わります。』とのことで恐縮致しました。
今年初めて製作された神社の幟。『本当は参道にも立てたかったんですけどね』
『毎年野菜を奉納して下さる家が何軒かあるんですが、今年はみんな不幸があってお供えが少なくて・・・』とおっしゃっていました。
祭典後、廣田役員が挨拶の中で『当社では色んな物を紫色で統一しておりますが、今日の宮司の格好を見ると全部紫で揃えて来て下さって有り難い。』とのことで、来年も忘れずに紫色の狩衣を着なければ・・・(袴はいつも紫なのですが、狩衣はたまたまだったことを内緒にしておきました(笑))
また、ご挨拶の中で『来年こそは盛大にやりましょう!』と力強いお言葉がありました。
上高倉地域の平穏無事と皆様のご健勝を祈念申し上げます。