投稿日:2019年1月8日(火)
昨日で松の内も終わり。昨夜は七草粥を頂きました…権禰宜の遠藤です。
さて、昨日1月7日(月)午前11時頃より、藤沢鳶職組合 若鳶会の皆様によりますはしご乗り披露の奉納が行われました。
このはしご乗りの奉納も今年で5回目。すっかり恒例になり、仕事始めのお詣りで境内が賑わう中で執り行われました。
▽鳶職と言えば、高い足場の上での作業もスイスイとこなすイメージがありますが、実際にはしごにスルスルと昇って行って見事に技を披露されると、まさに想像通り!
▽本殿をバックに見事に技が決まりました!
▽はしご乗りは、下で支えてくれている方との信頼関係が重要なのだと、若鳶会の一員でもある当社鳶頭の渡邊さんが仰っていました。
はしごに掛けられている道具は、「鳶口」(とびぐち)と言って、現代でも消防に携わっている方はよくご存知かと思います。
昔は、火災の際は燃える物を壊すことで延焼を防ぐ事(破壊消火)が消火活動として行われていました。その時に活躍するのが、大きな木槌とこの鳶口です。
先の鋭い部分に引っかけて屋根をはがしたり、柱を壊したりしたそうです。
▽この技は、「八艘(はっそう)」といい、源義経公の「八艘跳び」をイメージして名付けられた技だそうです。
かつては、この体勢から一回転して後ろ手にはしごを掴むというアクロバティックな変化をしたそうです。
若手はこうした技の稽古を積むことで、高いところから落ちたときのとっさの動作を身につけたのだとか。
職人の方々もこの日が仕事始め。
大神様の御加護を頂かれまして、今年一年の商売繁昌・工事安全なることを祈念申し上げます。
本年も伝統の妙技をご披露頂きましたこと、誠にありがとうございました。