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令和7年9月 神奈川県神社庁相模湘南支部 祭式研修会

投稿日:2025年9月10日(水)


先日、一人で行ったみなかみ温泉旅行の帰路で通った伊香保にて、令和元年に建立された「宝光山関東石鎚神社」にお参りしました。愛媛県に本部を構える石鎚本教という神道系宗教だそうです。神饌の順番は同じ。天井には護摩焚きによる煤の跡が。ちょうど神職の方が外祭に出ておられ、私も神職であることを隠しておりましたが受付のお姉様との会話で見事にバレてしまい、興味津々な方でしたので逆に質問攻めに遭いました。このような出会いもあり、たいへん良い旅になりました。またいつか必ずお参りに伺います・・・権禰宜の宇多です。

 

さて、去る9月3日・9日に寒川神社参集殿にて開催された祭式研修会に、宮司・きたおか出仕・牧野権禰宜・宇多が参加しました。

今回は牧野権禰宜・宇多が参加した9日の様子をレポートします。

講師は今回も笠䅣稲荷神社宮司・神奈川県神社庁祭式講師の小野和伸先生です。

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〇午前中は基本動作を行いました。私自身、この研修会には何度か参加させていただいてますが、毎度のごとく悪い癖がついていることを実感しています。

武道やスポーツにおいても、基本動作の練習は必ず行います。さもなくば応用の動きもできませんし、試合となれば地力に差がつきます。我々神職も同様、このように基本動作を行うことであらゆる祭典で時所位に応じて(=応用を利かせる)丁寧に奉仕が叶うのです。

 

〇午後の第一部は小野先生も同行した神奈川県神社庁祭祀委員会による韓国の釈奠(せきてん)大祭視察のお話を伺いました。

釈奠大祭は東アジア各地の文廟・孔子廟で行われる儒教のお祭で、日本では湯島聖堂などで行われています。

此度、韓国が選ばれたのは、この釈奠大祭の形式が極めて古い様相で行われているためです。釈奠大祭の中軸は「楽」と「舞」。写真でしか感じ取ることができないものの、まさに「祝宴」といえるほど豪華絢爛であります。舞の人数も8列8行の64人。また、お供え物は肉が多く、お酒も三種類を順に供進していました。孔子やその弟子など、対象が人間である分、より「宴」としての性格が表れるのでしょう。

式次第の中には祝詞もあり、先述したように舞もお供え物もあります。神社の祭祀にも共通する部分があることから、間接的に神道の柔軟さや東アジア人の思想の類似性をわずかに感じました。

ちなみに、先生方が視察された釈奠大祭の祭場は成均館大学。この大学は、儒教のトップ大学です。つまり、日本における國學院大學・皇學館大学だそうです。とはいえ神道ではこの2大学以外に神職資格を取得できる大学が存在しないので、トップ大学とは言い難いですが・・・(私は國學院卒です)

 

〇午後の第二部は袍(ほう)の着け方を学びました。

白旗神社では、単(ひとえ)を着ける機会は多々あるものの、袍を着ける機会は例祭のみ。更に装束店の職員を呼んで着装を任せています。つまり私にとって袍を着けたりあるいは自身で着けることは、國學院大學在学時以来3年ぶりです。つまり、さっぱり忘れているということです。ちなみにコロナ騒動の時期で自身着装しか会得していなかったので衣紋者の方法は初めて学ぶことになりました。

はじめに、衣紋者(えもんじゃ)として、御方(おかた)に袍を着ける方法を、実践形式で学びました。会場である寒川神社には多くの神職が在籍しており、祭にもかなりの人数が奉仕することから、袍もかなりの数を用意して下さいました。

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〇閉講式の際には、3日の会に参加した宮司から主催への伝達により恐れ多くも受講者代表あいさつを務めてさせていただきました。事前に作文するも本番では不要な緊張をして声が小さくなってしまいましたが、初めてなもので良い経験になりました。今後を見据えて反省します。

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講師を務めていただいた小野先生、主催の神奈川県神社庁相模湘南支部事務局、会場を提供していただいた寒川神社・職員の皆様、ご多忙にもかかわらずありがとうございました。

たいへん良い研修会になりました。さっそく白旗神社でも着装の自主練習をし、今後ともスキルアップを目指します。


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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