投稿日:2022年4月25日(月)
昨日から境内に鯉のぼりを掲揚しております。5月5日午後2時ごろまで掲揚予定です。お詣りの際は是非ご覧ください…権禰宜の遠藤です。
<今日のフジ>
▽義経藤
▽弁慶藤
さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和4年2月14日号掲載のコラム「神宮だより」をご紹介致します。
【神宮だより~変化とその先~】
「二年続けてコロナ禍の初詣となった令和四年。社頭では、依然としてマスクやアクリル板越しの対応となり、表情が見えづらく、何度も会話を聞き返すなど、遮るものは薄くてもそれ以上の隔たりと歯痒さを感じることがあります。
しかし、「やっと来ることができた」「お参りがかなって良かった」といった言葉を耳にし、参拝される皆様と喜びを共にすることができるのはありがたく、却って励まされてゐるやうで心苦しくもありました。
そのやうななか、気付かされたことがあります。
一つはお神札を受けられる方の変化です。
これまで、若年層は主にお守りをお受けになってゐましたが、お子様とお守りを選ばれた後、「あとお神札さん」と声をかけるお母様や、「近くの神社で天照大御神のお神札を受けたが一緒に祀っても大丈夫?」とお尋ねになる若い御夫婦を目にしました。
もう一つはお神札の祀り方に対する関心の昂りです。
初めてお神札をお受けになる方、近頃お祀りするやうになった方はもちろんのこと、永年続けられてゐる方々からも御質問をいただきました。
その内容は、神棚を設ける場所や向きに始まり、お供へや作法について、中にはどのような祝詞を奏上したらよいかなど。
いづれも折角お祀りする以上、より丁重かつ失礼のないやうにと思はれてのことと拝察します。
コロナ禍といふ非日常が日常と化した今、生活様式は一変してるます。「元の生活」を忘れかけてゐる怖さすらあります。
心理に与へる影響は大きく、自づと神道の捉へ方や距離も変はったのではないでせうか。
一日も早く遮るものが取り払はれ平穏な日常が戻るととを祈りつつ、先を見据ゑた用意を調へておきたいと思ひます。」