投稿日:2015年12月23日(水)
本日は天皇誕生日で天長祭(てんちょうさい)。国旗を掲げてお祝いしましょう!宮司です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』平成27年12月14日付の紙面に、お宮参りの後の講話の記事がありましたのでご紹介させていただきます。
「≪社頭講話より 御縁をありがたう 大阪・稲荷神社禰宜 寺本正徳≫
日本家の皆様、初宮詣に御縁をいただかれました皆様、本日はおめでたうございます。「明日香」ちゃんの初宮、ただいま大神様の大前に謹んで御奉告申し上げました。
さて、お父さんの出番です「明日香」ちゃんの額に縁起の印「小」を付けてあげて下さい。稲荷神社では、古くより赤ちゃんが初宮詣をした時、男の子は「大」、女の子は「小」の縁起を付けていただく慣はしになってをります。「男の子は、逞しく大きくなりますやうに 女の子は、淑に大きくなりますやうに」との願ひをこめて付ける縁起の印です。私が当神社に奉仕した最初の時のことです。女の赤ちゃんの初宮詣があり、縁起の印「小」を付けて下さいと申し上げましたら、お母さんが、「神主さん、神社にきてまで、なんで”男女差別”するん」と抗議されました。御意見ごもっともと思ひましたが、御当地の慣習、縁起の印を付ける理由を説明し理解をしていただいた経験があります。
いま皆様、下手な絵を見て苦笑されましたでせう、この絵を書いたのには理由があります。ちゃうど四年前の今頃、七五三の混雑の中で女の赤ちゃんの初宮詣があったんです。外の雑音で神主の声が聞き取れなかったんでせう……お父さんが、お嬢ちゃんの額に「正」と書かれたんです。あの小学校の「小」と書いて欲しかったんですがと申し上げた瞬間、赤ちゃんを抱っこしてゐたお婆ちゃんが、「神主さん、私らかて高等教育を受けてるんです、最初から小学校の『小』と言ってくれたら笑はれんで済んだのに」と怒られたんです。そんな一件から反省しまして画用紙にマジックで書いたのが、この絵です。以来どなた様がお詣りされてもこの絵を使ってるんです。
さて、お母さん、お父さんに申し上げます。山谷えり子先生の講話を拝聴して感動した訓話です。ほんの一部ですが、聴いてください。
「お母さん、子育てはお母さんにしかできません。”お母さんの肌の温もり、お乳を一杯飲んで育った子”、”お父さんの立派な背中で育った子”はいま新聞沙汰になってゐるやうな子供には育ちません。夫婦力を合わせて育てて下さい」
またネ、えり子先生が子供を授かった時、里の婆ちゃんが贈ってくれた訓話です……
ええ、子供は神仏、御先祖様が授けて下さったものや、夫婦して大事に育てなはれや。
「小さいときは肌身離さず。歩くやうになったら手から離さず。学校に行くやうになったら目を離さず。思春期を迎えたら心離さず」育てなはれの言葉を贈ってくれた。言葉通りには行かなかったけれど、言葉を守って子育てに励んだら、子供らがすくすく大きく育ってくれました。の講和には聴き入ったものです。ちゃうどネ、大阪府神社庁が、今月の言葉で子育四訓を発してをります。私がいま申し上げました、えり子先生の婆ちゃんの訓話と同じです。社頭の掲示板に貼ってありますので見て帰って下さい。
本日は、「明日香」ちゃんの初宮詣の御縁をいただき、ありがたうございました……。ただいま、皆様が耳を傾けてくださいました話を馬鹿の一つ覚えで年間数え切れないほど、聴いていただいてをりますが、嬉しいことに七五三の時分になりますと、顔を合わせに、お父さん、お母さん、婆ちゃん方が来て、”神主さん、ここでお宮詣りした子が、こんなに大きくなりました”と報告されるのを見て”なんと、神主冥利につきる”と感動するんです。
日本家の皆様、本日の御縁をいただかれた皆様、大神様、御先祖様のみ恵に感謝し、ますます善き日をお送り下さいませ。」
















