投稿日:2017年9月15日(金)
秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ
(百人一首1番・天智天皇)…権禰宜の遠藤です。
さて、毎年恒例になっております、神奈川県神社庁相模湘南支部主催祭式研修会が行われ、9/12には宮司と佐藤出仕、9/14には遠藤・新久田各権禰宜が参加して参りました。
今回も講師には神奈川県神社庁 祭式講師 笠のぎ(禾+皇)稲荷神社 宮司 小野和伸(おのかずのぶ)先生におつとめいただきました。
午前中は、祭式作法の基本動作。日頃のご奉仕の中で、ややもすると我流に陥りがちなひとつひとつの作法を、基本に則って見直していきます。
昼食を挟んで午後は遷座祭(せんざさい)についての座学と実践です。遷座祭は、神社の御造営(ごぞうえい=御建替え)の際などに御神霊(おみたま)を仮殿(かりでん=仮説の社殿)にお遷しする。またはその逆に仮殿から新しい社殿に御神霊をお遷しする祭典です。最も有名なものが20年に一度行われる式年遷宮に於いて行われる遷座祭です。
今回は、座学にて概要を解説いただいた後、最も特徴的な行事である「召立」(めしたて)~「遷座」(せんざ)に掛けての実技を行いました。
神社に於いて本殿の御造営は100年・200年・300年に一度という非常に長い周期を単位として行われるもので、我々神職に於いても生涯に一度ご奉仕する機会があるかないかという重儀です。とはいえ、助勤奉仕でご奉仕する機会があるやもしれませんので、いつでもご奉仕できるように研鑽を積んでいきたいと思います。