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伊勢神宮崇敬会 発行【みもすそ 第99号】 特集「清めの五十鈴川」②

投稿日:2021年8月22日(日)


【暦で見る九星の運勢シリーズ】五黄土星:9月(各自の九星についてはブログ末尾の表をご参照ください)「吉方…南 前途に希望がわき、かなり積極的に動きたくなりますが、勢いよく飛び出すと危ないので気を付けて。行動するときは、前後左右をよくかくにんしてから進事。急進・猛進は凶意増す」とのことです…権禰宜の遠藤です。

先日に続き、伊勢神宮崇敬会発行の『みもすそ』99号(令和3年夏)より、特集「清めの五十鈴川」を御紹介致します。

前回の記事はこちら

みもすそ991

みもすそ993

 

みもすそ994

<清めの五十鈴川>

「【河口域で奉製される御塩】

宇治橋の下手、鯉が群れあそぶ川中に烏帽子岩が立っています。夏になると地元の子らが水遊びに興じるこの辺りでは、月初めの早朝、神宮研修所の学生たちが禊を行います。神宮研修所を出発した神職のたまごたちは、河原に着くや、ふんどし一丁になり、作法に則り水中へ。気をつけていても衣服が汚れるように、人の心身も知らずと穢れをまとってしまうもの。神道では古くから滝や川、海などで禊が行われてきました。その伝統は、かつてお伊勢参りの人々が、清渚とよばれた二見浦で身を清めてから神宮を拝したことにも通じます。

五十鈴川の淡水と伊勢湾の海水がまじりあう辺りは汐合とよばれ、夏の土用には河畔の御塩浜で、古来の入浜式により神宮の御塩づくりが行われます。

炎天下、海水と淡水がほどよくまじった水を塩田へ引き込み、塩が結晶化した砂を集めて塩分濃度の高い鹹水を仕込みます。それを御塩殿神社境内の御塩焼所へ運び、平釜で煮詰めて荒塩にし、春と秋の年二回、御塩殿のカマドで焼き固めて三角錐形の堅塩に。御塩として神宮の諸祭典に用いられるのです。

塩は調味や食物の保存だけでなく、生命維持に不可欠なミネラルを含んでいます。水や米とともに神棚に供えたり、相撲の土俵や、葬式の帰りに玄関先で撒くのも、すべて塩がものを清める働きがあると信じられてきたから。

神宮では祭典に先立ち、神饌や奉仕者 が必ず御塩で祓い清められます。

【禊のルーツは神話に】

穢れを祓い、身を清める禊のルーツは神話にあります。黄泉国から戻られた伊弉諾尊は、美しい水が流れ込む入江で身についた穢れを洗い流すうち、最も尊い神、天照大御神をお生みになりました。

川という漢字は、水の流れを表す象形文字(くを三つ並べた)です。災いの字は、水と火の組み合わせ。古代の人々はその霊力とともに脅威を知るからこそ、平安を祈り続けてきたのでしょう。

宮域林を育み、田畑を潤し、御塩のもとともなる清き流れ。五十鈴川は二千年の昔から心身を清める川として崇め敬われてきたのです。」

R3厄年表


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