投稿日:2020年3月15日(日)
【神道百言66】
『まことの道は、天地の間にわたりて、何れの国までも同じくただ一すぢなり』~本居宣長・玉くしげ~
(真実は一路である。「まこと」は神道の本質を端的に云ひ現はした言葉だといへる。古今を通じて謬(あやま)らず、中外に施して悖(もと)らざる道を、私共はこゝに見出していきたい。「まこと」とは「真事」・「真言」であつて、具体的には神道では古来、これを”清浄・正直・睦和”の心を持つことだと教へてゐる。この心がまへは日本だけでなく、世界どこへ出しても真理として通ることである。神道を世界に理解せしめる道は、かうした所から押し進められるべきであらう。)
まこと(真言)という字を見て、真言(しんごん。仏の言葉)とも思い、世界・宗教を超えて通ずることであろうと感じました。宮司です。
さて東日本大震災より9年目を迎えた3月11日、神社関係者より『被災神社義捐金』の募金がありました。
ご当人は東日本大震災以来、毎年3月11日にまとまった金額を持参下さっており、本年で9年目となりました。
当社では東日本大震災から数年後に義捐金箱の設置を止めたこともありましたが、近年は地震を始め火災や風水害などの大規模災害で被災される神社が多い事から、常時義捐金箱を設置しております。
皆さまからお預かりした義捐金は、ある程度まとまった金額になってから被災神社にお届けするようにしており、当初は赤十字や神社本庁・神社庁などに募金したこともありましたが、近年は被災された神社に直接お届けするように務めており、次回は北海道胆振東部地震で被災された神社へ募金する予定でおります。
神社の本殿や社務所は公益性が高く、地域でも重要な施設であるにもかかわらず、国宝などに指定されていなければ公的支援を受けることが出来ません。また、全国的に有名な神社であれば参拝も多く、義捐金も集まりやすいと思いますが、当社と同じような村の鎮守様では資金集めに苦労されていることは容易に想像できます。
(熊本地震で本殿が倒壊した益城町の木山神宮。H29)
昨年の社頭での義捐金は30.710円で年々減ってきており、まとまった金額をお届けするのに時間を要しております。
皆様方には、未だ復旧すら出来ない神社が多くあることにご理解を賜り、お心をお寄せ下さいますれば大変有難く存じます。
今後も神社義捐金にご協力をお願い申し上げます。
また、H様には本年も義捐金をありがとうございました。