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神社新報記事【能登半島地震 本庁・神社庁で情報収集 難航するも徐々に状況が】・令和6年能登半島地震 被災神社義捐金箱設置のお知らせ

投稿日:2024年2月6日(火)


この度の「令和6年能登半島地震」にて亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。権禰宜の遠藤です。

さて、神社界唯一の業界紙であります『神社新報』令和6年1月22日号に掲載されました記事をご紹介致します。

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【能登半島地震 本庁・神社庁で情報収集 難航するも徐々に状況が】

一月一日に発生し、石川県能登地方を震源に同県羽咋郡志賀町で最大震度七を観測した「令和六年能登半島地震」を受け、石川県神社庁では九日に災害対策会議(既報)を実施してゐるが、富山県神社庁でも「初動対策室」を設置。新潟・福井の両県神社庁でも被害報告などを取り纏めてゐる。また神社本庁でも第二回対策本部会議を一月十日に行った。

「令和六年能登半島地震」発生直後から各種対応を図ってゐる神社本庁では、第二回対策本部会議を一月十日に開き、義捐金の募集などを決定した。

会議は午後二時三十分に始まり、田中恆清総長と小野貴嗣常務理事が挨拶し、小野常務理事が議事を進行した。

議事では、前日開かれた石川県神社庁での対策会議で議題に上がった被災状況について報告があった。本庁への要望としてあがった「義捐金」「人員派遣」「負担金の減免措置」「神宮大麻」についても説明されてゐる。

前回の会議から検討してゐた神社義捐金募集については、被害の大きさ等に鑑みおこなふこととし、期間等を協議して早急に通知することを決定。当面の支援金として三百万円を義捐金に先立ち石川県神社庁へと交付することとなった。

本庁からの人員派遣については、石川県神社庁との打合せの結果、被害報告の取り纏めを迅速におこなふべく翌十一日から職員を二人派遣することが報告された。さらに負担金や神宮大麻については、これまで発生した地震の際の対応などを担当部長が説明。また、指定団体に関しては指定団体事務局長会議を開いて、地震への対応や支援などについて聴取することが報告された。

<義捐金の通知や支援金の交付も>

通知では、「被災地の包括下神社におきましては、甚大なる被害状況を呈してをり、神明に対し恐懼に堪へない」とし、「此度の震災においては、これまでの例を考慮しつつ、神社関係者の被害も大きいとの観点から、この事態に対し、挙げての対処が望まれてをります」と説明。義捐金への協力を要請してゐる。

募集期間は三月末日まで。一月十一日付で北陸四県を除く全神社庁宛に通知された。

支援金については十二日、石川県神社庁に派遣された本庁職員から北村嘉章庁長に手交。また能登の道路状況が一部改善したことから急遽、十二・十三日は県神社庁の職員と神社本庁の職員とで支援物資を届けに鹿島郡中能登町や輪島市などに赴き、あはせて被災調査を行った。

このほか、これまでの大規模災害でも職員を派遣してきた対応実績に基づき、今後の現地調査にかかる職員派遣のための調整作業もおこなった。また奥能登地方を中心に郵便業務も停止してゐる状況等にも鑑み、被災神職の負担軽減と速やかな情報共有を目途とし、皇學館大学の坂井正斉教授の協力を得てウェブブラウザを用ゐた「神社被災報告入力フォーム」を作成。石川県神社庁では十五日、管内神職へ入力を呼び掛けた。

<富山県神社庁で「初動対策室」を>

富山県神社庁(平尾旨明庁長)では、災害対策本部内に「初動対策室」を設置し、室長には神道政治連盟県本部長の上田正宙有磯正八幡宮宮司が就任。情報収集や安否確認等を円滑におこなへるやう、会員制交流サイト(SNS)の「LINE」(ライン)内に県内神職が参加するグループを新たに構築した。

また県神社庁のウェブサイト内に、オンラインによる被害状況報告の投稿フォームを同庁教化委員会広報部会(西宮雅人部会長)が設置した。投稿時には必須の項目として神社名・鎮座地・宮司名を入力し、被災神社の種別を「本務社」「兼務社」「境内神社」からいづれか一つ選択。「社殿」「灯籠」「鳥居」「玉垣」など被害があった項目を詳細と共に報告できるやうになっている。任意回答として「拝殿にブルーシートを掛けてほしい」「水がほしい」などの要望も送信が可能。ライン内のグループ等で、一月三十一日を期限として活用を呼び掛けてゐる。

神社の備蓄からブルーシートを

また神政連富山県地方連盟議員懇談会に所属する山本徹県議会議長を通じて「被災地でブルーシートが足りてゐない」との声があることを受け、県神社庁と県下の「災害時拠点神社」のうち日枝神社と魚津神社に分散して備蓄してゐたブルーシートを提供した。

県神社庁では平成二十三年に「富山県神社庁災害対策組織設置に関する内規」を施行してをり、大規模災害の発生に備へて支援物資を備蓄。昨年五月に能登地方で地震が発生した際、備蓄分のうち半数にあたる百枚を提供してゐたため、今回は残りの百枚を氷見市役所に届けた。今後補充される分も引き続きの提供を検討してゐる。

<新潟・福井でも被害は多数あり>

さらに近県の状況もみていきたい。

新潟県では、速報によると中越で震度六弱を、上越・下越・佐渡でも五強を観測。一時は新潟市・柏崎市の一部、三島郡出雲崎町で避難指示も出されてゐた。一月九日には佐渡付近を震源とする地震も発生してをり、最大震度五弱を観測してゐる。

県神社庁(永井康之庁長)では、「新潟市の西区・西蒲区、柏崎市、上越市、糸魚川市など沿岸部を中心に被害が大きいのでは」と話してをり、地震後に各支部に対して被害報告の取り纏めを依頼。広く取りいや灯籠の損壊、社殿の傾きなどがあがってをり、新潟市内では境内の液状化も報告されてゐるといふ。ただ、積雪の多い地域ではその影響から、兼務社などの確認作業に相当な時間を要する可能性も高い。

福井県では、速報によると嶺北で震度五強を観測。一時は福井市・敦賀市・南条郡南越前町・丹生郡越前町・三方上中郡若狭町の一部で避難指示が出てゐた。

福井県神社庁(金岡正和庁長)では、「坂井郡支部や福井支部などの被害が大きいのでは」と話してをり、新潟と同じく被害報告の取り纏めを各支部に依頼。社殿倒潰等の甚大な被害の報告は今のところ入ってゐないが、壁の崩れや灯籠の損壊、社殿内の調度品の損壊等の報告は多くあるといひ、今後の対応については「情報収集を広くおこなひ正確な情報把握に努めたい」としてゐる。」

地域によって被災状況や避難の状況にかなりグラデーションがあるようですが、未だ多くの方が避難所生活を余儀なくされています。

こうした大規模災害が発生すると、普段神社を支えている地域のコミュニティが破壊されてしまいます。

神社には公的支援が入りませんので、神社・神職同士の助け合いによって、復旧・復興を目指していくしかありません。

当社でも、1月3日より社頭に義捐金箱を設置しております。

お詣りの際には、是非ご協力の程お願い申し上げます。

能登半島地震義捐金箱


白旗神社ホームページへようこそ。当社は古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしています。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。
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